演劇による日台文化交流実現へ台北・烏梅劇院と下北沢・本多劇場グループが姉妹劇場に
2019年1月にゴツプロ!第四回公演『阿波の音』を東京・本多劇場、大阪・近鉄アート館、2月に台湾・台北公演を華山1914文創園区烏梅劇院(ウーメイシアター)にて上演する。ゴツプロ!は第三回公演『三の糸』で初めて烏梅劇院にて台北公演を行い、今回が2度目の海外公演となる。そして、劇中に登場する阿波踊りに阿波踊り連の協力が決定。東京公演は吹鼓連、大阪公演は大阪天水連が出演する。
また、烏梅劇院と下北沢・本多劇場グループが姉妹劇場の関係を結び、舞台制作に係る人材育成をはじめとした文化交流を実施していくことも決定。『三の糸』台北公演をきっかけに、「台湾の若手スタッフが日本で学び演劇を長く続けられる環境を作りたい」との台湾側の意向を受けて実現。1月の『阿波の音』東京・大阪公演に台湾の技術スタッフが参加するほか、本公演の題材である阿波踊りや、演劇のワークショップを台北公演にて行う予定。今後、台湾の劇場経営スタッフや舞台技術スタッフを本多劇場グループで受け入れるインターンシップや、台湾の劇団の日本公演、日本の劇団の台湾公演をそれぞれサポートするなど、積極的に交流を行う。
◆『阿波の音』あらすじ◆
主人公の横山武一は現在36歳。徳島県出身。現在は木場で川並として働いている。
終戦を迎え、命からがら徳島に帰るものの、待っていたのは、唯一の肉親である母の死の知らせであった。武一の母は1945年7月4日の徳島大空襲で亡くなっていたのだ。母の君江は阿波踊りの名手。かつて村中の人気者であった母も、武一を育てるために売春婦に身を落とし、狭い村社会で親子は差別を受ける。田舎に見切りをつけ、あてもなく東京へ出てきた武一。
ある日、愚連隊に追われていたところを吉岩伝五郎という男に助けられる。その伝五郎の勧めで武一は木場で働くことになる。伝五郎は木場の親方。材木商を営んでいたのだ。そして、木場で偶然、阿波出身の男たちに出会う。
木場の男たちが立ち上がる。
生きていくために、未来に繋げるために、太陽に向かって踊りだす。
阿波踊りに全てを託し。
何もかんも忘れて踊ろじゃないか
えらいこっちゃ、えらいこっちゃ
ヨイヨイヨイヨイ
踊る阿呆に見る阿呆
同じ阿呆なら踊らにゃソンソン
■華山1914文創園区烏梅劇院■
日本統治時代の酒工場の跡地をリノベーションしたクリエイティブアート空間で、新しい台湾文化の発信地となっている華山1914にある劇場の一つ。
華山1914公式ホームページ
■本多劇場グループ■
東京・下北沢を拠点に8つの劇場を経営。演劇の街・下北沢の象徴ともいえ、多くの演劇ファンや演劇人に愛され続けている。
本多劇場グループ公式ホームページ
■ゴツプロ!■
2015年2月、小劇場界で10年20年と活躍し続ける脂の乗った40代男性俳優のみで構成する「ゴツプロ!」が誕生。旗揚げ公演「最高のおもてなし!」では追加公演含む全14ステージを行い、この作品は2017年秋に幻冬舎から小説化。2018年には初の海外公演で大成功を収めた。
ゴツプロ!公式ホームページ
◆公演情報◆
ゴツプロ!『阿波の音』
[東京公演]2019年1月9日(水)~1月14日(月) 本多劇場
[大阪公演]2019年1月18日(金)~1月21日(月) 近鉄アート館
[台北公演]2019年2月15日(金)~2月24日(日) 華山1914文創園區烏梅劇院
※チケット一般発売/2018年11月11日(日) AM11:00~
公式サイト
[スタッフ]
作:竹田新
演出:山野海
[出演]
塚原大助 浜谷康幸 佐藤正和 泉知束/津田恭佑 山本啓之 熊田健大朗 谷口就平 風間八/かなやす慶行 渡邊聡 44北川