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中川晃教と平方元基が兄弟役でタッグを組む/上

福田雄一演出のブロードウェイミュージカル『サムシング・ロッテン!』に出演

大原薫 演劇ライター


拡大中川晃教(右)と平方元基=冨田実布撮影

 ミュージカル『サムシング・ロッテン!』に出演する中川晃教と平方元基。2015年にブロードウェイで上演されてトニー賞に9部門10ノミネートされ、そのうち1部門を受賞したコメディミュージカルを日本初上演する。

 舞台は1595年、ニックとナイジェルのボトム兄弟が絶大な人気を誇るウィリアム・シェイクスピアと競いながら、世界初のミュージカルを作ろうと奮闘するストーリーだ。演出はドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズや映画『銀魂』などの福田雄一。中川晃教は主人公でスランプ中の劇作家ニック、平方元基はニックのピュアな弟ナイジェルを演じる。『銀河鉄道999 ~GALAXY OPERA~』(以下『999』)での共演を経て築いた二人の関係性が、兄弟役に生かせるに違いない。

この作品を通して、今の日本のミュージカルシーンを語りたい

拡大中川晃教=冨田実布撮影

――福田雄一さん演出作品に出演するのはいかがですか? お二人共、福田さんが演出するテレビ番組『グリーン&ブラックス』(WOWOW)には出演されていますが、舞台作品への出演は初めてですよね。

中川:そうです。舞台に出るのは……。

平方:コワイ!

中川:コワイって(笑)。

平方:でも、そうでしょう?

中川:そうだね。もちろん、楽しみなところもあるんですよ。今のミュージカルシーンの中で福田さんがどう僕たちを料理してくれるんだろう、俳優と演出と作品をどうブレンドさせるんだろうという期待を感じているんです。僕は最初、劇作家のニックという役を福田さんからキャスティングされたのは、ある意味意外だったんですよ。でも、台本を読んで考えているうちに、今の日本のミュージカルシーンをこの作品を通して物語ることがあるんじゃないかと思って。今はブロードウェイとウエストエンド、どちらにもミュージカルの人気演目があるし、韓国発の作品も人気を集めている。一方で、ホリプロやフジテレビなどが『デスノート』といったオリジナルミュージカルを作り始めているじゃないですか。そんな中で「今の日本のミュージカルってどうなの?」とミュージカルを知っている人にも知らない人にも知ってもらうにはどうしたらいいんだろう、と考えているんですね。

拡大平方元基=冨田実布撮影

――なるほど。

中川:そして、『サムシング・ロッテン!』ではニックとナイジェルの兄弟が新しいエンターテインメントを作らなければいけないと考えている。自分たちと同じ釜の飯を食った仲間であったシェイクスピアが世間を席巻している中で、対抗して自分たちが何でききるか模索しているうちに、ミュージカルという着想を得るんです。僕らの役はミュージカルの起源を表しているんですね。そう考えると、ニックが「ミュージカルって?」というこの作品のテーマと重なってきたところなんです。福田さんのチョイスしているところにヒントを得て、これから役と向き合っていきたいなと思っています。元基くんはどう?

平方:たくさん喋ったね(笑)。福田さんは映画やドラマも監督されている方で、福田さんが演出した『シティ・オブ・エンジェルズ』は(山田孝之さんなど)いわゆる映像系の人たちがたくさん出演していたじゃないですか。でも、今回の『サムシング・ロッテン!』は主演のアッキー(中川)をはじめ、よりミュージカル色が強いキャストが揃っているのは、新しいミュージカルを生み出そうとするストーリーとかみ合っているんじゃないかと思います。

◆公演情報◆
ミュージカル『サムシング・ロッテン!』
2018年12月17日(月)〜12月30日(日) 東京・東京国際フォーラム ホールC
2019年1月11日(金)〜1月14日(月・祝) 大阪・オリックス劇場
公式ホームページ
[スタッフ]
演出:福田雄一
[出演]
中川晃教、西川貴教、瀬奈じゅん、平方元基、清水くるみ、橋本さとし ほか
〈中川晃教プロフィル〉
2001年、自身が作詞作曲をした「I WILL GET YOUR KISS」でデビュー。同曲にて第34回日本有線大賞新人賞を受賞。翌年、日本初演となるミュージカル『モーツァルト!』の主役に抜擢される。以降音楽活動と並行し、俳優としても活動を開始。出演のみならず楽曲提供という形でも携わっている作品多数。2016年に主演を務めたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で、第24回読売演劇大賞最優秀男優賞、第42回菊田一夫演劇賞を受賞。
中川晃教オフィシャルサイト
〈平方元基プロフィル〉
2008年『スクラップ・ティーチャー~教師再生~』でデビュー。2010年舞台『ヘルプマン!』にて、初舞台&初主演。2011年ミュージカル『ロミオとジュリエット』ティボルト役でミュージカルデビューし、『エリザベート』『シラノ』『マイ・フェア・レディ』『王家の紋章』『スカーレット・ピンパーネル』『レディ・べス』など数々の本格ミュージカルにて重要な役を演じる。
平方元基オフィシャルサイト

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筆者

大原薫

大原薫(おおはら・かおる) 演劇ライター

演劇ライターとして雑誌やWEB、公演パンフレットなどで執筆する。心を震わせる作品との出会いを多くの方と共有できることが、何よりの喜び。ブロードウェー・ミュージカルに惹かれて毎年ニューヨークを訪れ、現地の熱気を日本に伝えている。

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