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秋篠宮さま「大嘗祭発言」のコンサルタント戦略

矢部万紀子 コラムニスト

「国民の理解を得られますか」という問いかけ

 皇室が国民と共にあること、そして税金で運営されているということ。秋篠宮さまは、この二つを強く意識されていると思う。

 振り返ると秋篠宮さまは、2009年の記者会見で皇族の数が減ることについて「国費負担という点からみますと、皇族の数が少ないというのは、私は決して悪いことではないというふうに思います」と述べられている。もともと国費コンシャスな方なのだ。

 だから今回の会見で、眞子さまと小室圭さんについて「多くの人が納得し喜んでくれる状況にならなければ、婚約にあたる納采の儀を行うことはできません」と明言されたのも、1億円超とみられる「皇室経済法による一時金」が眞子さまに支払われるということを強く意識されてのことと思う(この件は他サイトで書いたので、よろしければご覧いただきたい)。

 皇室が国民と共にあるなど当たり前だ。意識しない方がおかしい。そんな声も聞こえてきそうだ。だが当たり前なことでも、長く実践しているとルーティンになってしまい「原点」が意識から抜け落ちる。そういうことはありがちで、コンサルは「組織の原点」を思い出させ、そこから再度ルーティンを見直させるといった作業をさせる。

 秋篠宮さまは「国費で賄うことが適当かどうか」と問題提起をされた後で、大嘗祭についてこうまとめられた。

 「整理の仕方としては、一つの代で一度きりのものであり、大切な儀式ということから、もちろん国もそれについての関心があり、公的性格が強い、ゆえに国の国費で賄うということだと。平成のときの整理はそうだったわけですね」

 あなた達は、今回もこれでいいと思ったでしょ。そうゆっくりと確認する、コンサルタントのようだ。そしてこう続けられた。

 「宗教行事と憲法との関係はどうなのかというときに、それは、私はやはり内廷会計で行うべきだと思っています」

 この発言の前提として、秋篠宮さまの頭の中には ・・・ログインして読む
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筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。

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