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「くされ縁」水美舞斗と名作コメ再共演/柚香光

【宝塚~朗らかに~】全国ツアー初主演

日刊スポーツ新聞社・村上久美子


【日刊スポーツ・12月13日紙面(東京本社発行版)より】

拡大全国ツアー初主演中の花組スター柚香光(撮影・渦原淳)
 花組主力の人気スター柚香光(ゆずか・れい)が、ジゴロにふんしたコメディー「メランコリック・ジゴロ-あぶない相続人-」とショー「EXCITER!!2018」で、全国ツアーに初主演している。先月22日から全国11カ所を回っており、今日13日に愛知公演を終えると、15、16日の大阪・梅田芸術劇場で千秋楽。初めて劇団の看板を背負っての全国行脚。“華麗”にフィニッシュを迎える。

 男役10年の95期。各組で主力を担う人気スターがそろう同期の中でも、全国ツアー主演は一番乗りだ。

 「先に演目を聞き、そこでまず、テンションが一気に上がってしまいました」

 芝居「メランコリック・ジゴロ」は10年、最下級生として参加した自身初の全国ツアーの演目。同組配属の同期、水美舞斗(みなみ・まいと)と出演した。

 「人様に迷惑をかけても、へこたれず、楽しかった記憶しか残ってない(笑い)。舞台袖にいた『悪ガキ2人』が、今度は舞台で『悪ガキ2人』になった」

 93年に花組で初演後、再演が重ねられるコメディー。リアルな男性の描き方に定評のある正塚晴彦氏の作・演出だ。1920年代の欧州を舞台に、陽気なジゴロのダニエル(柚香)とスタン(水美)が一獲千金をたくらむ夢物語をつづる。

 「今回は(10年目の)私が主演で、フレッシュなメンバーが多い。作品も、若気の至り、勢いが事件の発端なので、私たちの持ち味に合っている」

 柚香と水美が演じるダニエルとスタンは「限りなく、私たちに近い」と笑う。

 「今回は2人とも悪ガキ。背伸びして大人の男を演じるより、こんな若者いるなって思ってもらえれば」

 水美とは競り合いながら、ともに成長してきた。

 「いつもふざけ合っているような“仲良しこよし”の関係でもない。でも、ダニエルとスタンみたいになぜかいつも一緒にいる。縁の深さ、くされ縁は、役柄の関係性と同じですね」

 各組の下級生は、稽古時から先輩への連絡など庶務や雑用も担う。同期の同組ゆえ、ともに動いてきた。

 「ちびっこ(下級生)の時から、2人で伝達しあって、最下級生で一緒に何かをする場面も多かった。でも、ベタベタした関係ではなく、干渉はしない。悩みも、おのおので解決。いい意味でライバル。たまたま、家も隣でクラスも一緒で習い事も一緒みたいな」

 節目10年に「特別な感情はない」が、濃密だった。

 「密度が違う特別な1年。視線の先、自分の中での優先順位、エネルギーの傾け方が変わってきた」

 今年は5月博多座で、主演のトップ明日海(あすみ)りおと役代わりも。

 「博多座(のセンター)はもう、大変なミッションでした。明日海さんはこういう風に見えていたんだ、こう感じるんだと」

 重みも知った1年を、全国ツアー主演で締める。

 「今までずっと明日海さんの背中を見てきたから、急にアワアワすることはない。初めて宝塚をご覧になる方に、出会いに意味があったと思ってもらえれば」

 組での存在感、主力としての自覚も、大きくなるばかりだ。

◆サスペンス・コメディ「メランコリック・ジゴロ-あぶない相続人-」(作・演出=正塚晴彦氏) 93年に安寿ミラ主演の花組で初演。08、10年には真飛聖主演の花組で、15年には朝夏まなと主演の宙組で再演された。1920年代のヨーロッパを舞台に、陽気なジゴロたちが一獲千金をたくらむ夢物語描く。

◆スパークリング・ショー「EXCITER!!2018」(作・演出=藤井大介氏)09、10年の花組公演が好評で、17年に花組の全国ツアーでも再演された人気作。刺激、熱狂、興奮をもたらす「EXCITER」をエネルギッシュに。

☆柚香光(ゆずか・れい)3月5日、東京都生まれ。09年入団。花組配属。14年2月「ラスト・タイクーン」で新人公演初主演。同6月「ノクターン」で宝塚バウホール初主演。同年「エリザベート」でルドルフ役代わり。15年8月の台湾公演でオスカル。昨秋は「はいからさんが通る」で外部劇場に初主演し、今年5月の博多座「あかねさす紫の花」で、トップ明日海りおと異例の役代わり。身長171センチ。愛称「れい」。

「宝塚~朗らかに~」はニッカンスポーツ・コムに連載中です。

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