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順天堂大学の「男子は後から伸びる」は妄想でした

多くの日本人女性がモラハラ教育の中で育っている

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

「男子は後から伸びる」に多くの女性が傷ついた

 このように、ありとあらゆる点に批判すべき点が散らばっているわけですが、その最大の要因は何でしょうか。おそらく、「男子は後から伸びる」という呪いのような差別的偏見を大人たちから浴びせられ、自己効力感(自分は出来ると信じる気持ち)が著しく低下する実害に被った女性たちが多数いるなかで、順天堂大学がその傷をなぞったからではないかと考えています。

 実際、インターネットでは、悲鳴とも言えるような投稿が噴出していました。小学生の頃、大学受験、就職活動の頃だけではなく、働くようになってからも言われ続け、今も現在進行形でへこまされ続けている経験が吐露されていました。本来、伸びるか伸びないかは性差よりも個人差であるはずなのに、エビデンスも無い「モラルハラスメント」で自尊心を傷つける大人たちがそこにはいるのです。

 仮に「男子は後から伸びる」のが事実だとしても、それは決して「男子は後から伸びる」という生物学的性質が存在するのではなくて、このような大人たちの偏見・差別・モラルハラスメントによって女子が後から伸び悩むために、相対的に男子のほうが伸びているように見えるだけではないかと思うのです。

教育者のモラハラが横行している

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

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