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三浦涼介×廣瀬友祐インタビュー/上

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』出演

真名子陽子 ライター、エディター


拡大三浦涼介(左)と廣瀬友祐=宮川舞子撮影

 ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(演出・小池修一郎)が2019年2月から4月にかけて、東京・愛知・大阪で上演される。2001年にパリで初演して以降、世界各国で上演され、500万人以上を動員したミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。日本では2010年に宝塚歌劇団で初演され、2011年に日本オリジナルバージョンとして上演。今回で4度目の上演となるが、2017年に振付・美術・衣裳を一新した新演出版の再演になる。

 ベンヴォーリオ役で初出演する三浦涼介と2回目のティボルト役となる廣瀬友祐に話を聞いた。今年の春に上演された『1789-バスティーユの恋人たち-』で初めて共演した二人。その後『るろうに剣心』でも共演し今作で3回目となる。出会って1年とは思えないほど意気投合している二人は、終始お互いをリスペクトしながら、役に対する熱い想いを語ってくれた。

ティボルト役をゼロから創ってみたい

拡大廣瀬友祐=宮川舞子撮影

――廣瀬さんは前回に引き続いての出演になります。出演していかがでしたか?

廣瀬:いつか『ロミオ&ジュリエット』のティボルト役を演じたいと思っていたことが叶って、いろんな意味ですごく意気込んでいましたし、あっという間に終わったという印象があります。作品との出会いもすごく良いタイミングだったんです。自分の人生においても、役者人生においても何かひとつ変わりたいという思いがあったタイミングで出演させていただいた作品でした。

――再び、ティボルト役を演じることについてはいかがでしょう?

廣瀬:前回のことは忘れた方がいいかなと思っています。改めて、今の自分で出来るティボルトという人物像を、新しく構築しようと考えています。でも、無意識に前回のティボルトをなぞってしまうと思うんです。最終的に前回とかぶるところはあるかもしれませんが、今回のティボルト役をまた新たにゼロから創ってみたいという思いがあります。キャストも変わりますので、生まれるものも変わるでしょうし、とにかく必死にティボルトらしく生きている様を、今の自分で精一杯やるしかないなと思っています。

新メンバーとして何ができるだろう

拡大三浦涼介=宮川舞子撮影

――三浦さんは初めて『ロミオ&ジュリエット』に出演します。

三浦:あの世界観に引き込まれました。小池修一郎先生演出のいわゆる王道のエンターテインメントですが、もう、びっくりしたんです。スマホを使っているし(笑)、衣装もおしゃれだし、そういうところも含めてとにかく惹きつけられました。僕と同じ世代の若い役者やアンサンブルの皆さんの熱がすごかったですし、それぞれのキャラクターがとても真っ直ぐに出ているのを感じました。アンサンブルの一人ひとりにもしっかりとキャラクターがありましたね。こういう形で見せるんだという斬新さが、今の時代にすごく合っているなと感じました。以前からシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を知っている方達はもちろん、若い方も楽しめる作品なんじゃないかなと思います。

――その世界に入っていくわけですが、いかがでしょうか?

三浦:新メンバーとして入らせていただけることにすごく感謝しています。僕に何ができるだろうと考えていますし、前回出演していた方達とは違うアプローチをしたいなとも思っています。ヒロ(廣瀬)もそうですけど、古川雄大をはじめ、よく知っているメンバーが多いですし、初めましての方も制作発表会見のときにいろいろ話しかけてくれました。みんながとても前向きなので、この作品に出演できることを純粋にうれしく思っています。

◆公演情報◆
2019年2月23日(土)~3月10日(日) 東京・東京国際フォーラム ホールC
2019年3月22日(金)~3月24日(日) 愛知・刈谷市総合文化センター
2019年3月30日(土)~4月14日(日) 大阪・梅田芸術劇場メインホール
公式ホームページ
[スタッフ]
原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎
[出演]古川雄大 大野拓朗(ダブルキャスト)、葵 わかな 木下晴香 生田絵梨花(トリプルキャスト)、
三浦涼介 木村達成(ダブルキャスト)、平間壮一 黒羽麻璃央(ダブルキャスト)、渡辺大輔 廣瀬友祐(ダブルキャスト)
春野寿美礼、シルビア・グラブ、岸 祐二、宮川 浩、秋園美緒、姜 暢雄、石井一孝、岡 幸二郎
大貫勇輔 宮尾俊太郎[Kバレエ カンパニー](ダブルキャスト) ほか
〈三浦涼介プロフィル〉
東京都出身。2002年、映画「おぎゃあ。」で俳優デビュー。2010年に「仮面ライダーオーズ/OOO」のアンク/泉信吾役で人気を博す。近年の主な出演作に『ヴェローナの二紳士』(演出:蜷川幸雄)、『ショーシャンクの空に』(演出:白井 晃)、『手紙』(演出:藤田俊太郎)、『グランギニョル』(演出:末満健一)、『1789-バスティーユの恋人たち-』『るろうに剣心』(演出:小池修一郎)などがある。
三浦涼介オフィシャルサイト
〈廣瀬友祐プロフィル〉
東京都出身。舞台、映画、TV等で活躍。主な出演作に『メリリー・ウィ・ロール・アロング~それでも僕らは前に進む~』(演出:宮本亜門)、『パジャマゲーム』(演出:トム・サザーランド)、『屋根の上のヴァイオリン弾き』(演出:寺崎秀臣)、『エリザベート』『グレート・ギャツビー』『1789-バスティーユの恋人たち-』『るろうに剣心』(演出:小池修一郎)などがある。
廣瀬友祐オフィシャルサイト

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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