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プロは過酷な試練を乗り越えて来とるんじゃ!

ゴルフも韓国伝統音楽も、一つを目指す心は同じ。分からないかな~

ミン・ヨンチ ミュージシャン 韓国伝統音楽家

拡大韓国の伝統打楽器チャンゴを演奏するミン・ヨンチさんの手元

私のあだ名は宇宙人。財閥の息子。なんでやねん!

 先日、携帯に電話が。なんと国立国楽院から!

 国立国楽院とは、元李王朝雅楽部であった、国楽(韓国伝統音楽)界における国家最高機関である。

 電話の内容は、私に国立国楽院の楽団員の審査をお願いしたいとのことであった。

 私が!? 天下の国楽院の!? 審査員!?

 ビックリしました。

 私の国楽人生、思い起こせば、1986年。ソウルオリンピックの2年前。ソウルでアジア大会が開かれた年である。

 街はオリンピック、学生デモで緊張していた。

 そんな時、私は、海外から初めてという立場で、国立国楽高等学校に入るため渡韓した。

 私は在日3世で、祖父や祖母が日本にやってきたため、韓国に行くイメージは、帰国というより、渡韓だった。

 日本で生まれ、中学まで育った私は、韓国語もできず、育った文化も違い、考え方もファッションも全く違った世界にいきなり突入したのである。

 海外からこの高校に入ったのは初めてだったので、あだ名は、宇宙人。もしくは、日本から来た財閥の息子。

 なんでやねん! 実家は大阪の小さな焼き肉屋やで!

 とにかく、浮きに浮きまくっていた。

 どの授業、どの教室に行っても、話題の的。みんながみんな興味本位に話しかけてくる。

 けど……言葉ができないので、すぐに飽きられた……。


筆者

ミン・ヨンチ

ミン・ヨンチ(閔 栄治) ミュージシャン 韓国伝統音楽家

大阪生まれ。幼少の頃からブラスバンドやドラムを経験し、高校から韓国へ。旧李王朝雅楽部養成所であった国立国楽高等学校に入学、ソウル大学音楽学部国楽科卒。1992年サムルノリ競演大会個人部最優秀賞。1992年国楽室内管弦楽団「スルギドゥン」に入団。1993年スーパー・パーカッション・グループ「PURI」創団メンバー。イ・ムンセ(歌手)のテレビ番組にも出演。現在も韓国伝統音楽とジャンルの違う音楽とのコラボレーションに活動中で、2009年に立ち上げた公演「新韓楽」ではジャズとコラボ―レーションした。日韓両国で数多くの公演。アルバム「HANA」(2015年/ユニバーサルミュージック・ジャパン)をリリース。ライブでは日本全国3万人を動員。国楽管弦楽の作曲にも力を入れ、2014年韓国文化芸術委員会で作曲賞受賞。「大衆に楽しんで聞いてもらえる楽曲作り」を目指す。

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