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元貴乃花親方よ、さらに相撲道に精進して

岸田法眼 レイルウェイ・ライター

後援会」の記念撮影で晴れやかな笑顔を見せる元貴乃花親方拡大貴乃花部屋後援会での記念撮影で晴れやかな笑顔を見せていた貴乃花親方(当時)=2018年10月

 2017年秋に貴ノ岩が暴行被害にあってから1年余、貴乃花親方(第65代横綱2代目貴乃花、現・花田光司氏)の歯車がこれほど大きく狂うことになるとは、誰が想像しただろうか。なにもかも手離し、失った男の今後が心配だ。

貴乃花親方の弟子、小結貴景勝が初優勝

 先の大相撲九州場所は、貴乃花部屋から千賀ノ浦部屋に移籍を余儀なくされた突き押し相撲の小結貴景勝が初優勝した。

 師匠の貴乃花親方は秋場所後に「引退届」を提出し、協会(公益財団法人日本相撲協会)を突如退職。「貴乃花」は一代年寄であること、部屋つきの親方がいないこともあり、貴乃花部屋は消滅した。所属力士らは千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)のもとで再出発した。

 千賀ノ浦部屋の“生え抜き力士”にとっては、突然やってきた関取と毎日稽古できるのだから、充実した日々を過ごしたことだろう。これが貴景勝にも好影響をもたらした。新師匠の千賀ノ浦親方、千賀ノ浦部屋先代師匠の常盤山親方(元関脇舛田山。定年〔停年〕に伴い、部屋を隆三杉に譲った)は現役時代、突き押し相撲でならしていたからだ。

 結果的に横綱不在の九州場所とはいえ、“いぶし銀”の指導により、貴景勝を短期間で進化、成長させたと言える。この初場所、関脇に昇進した貴景勝の大関昇進を大いに期待したい。

 一方、貴乃花親方は、優勝力士を一人も輩出できないままに終わった。叔父(第45代横綱初代若乃花)と実父(元大関初代貴ノ花)は、師匠として優勝力士を出している(そのほとんどが横綱、大関へ駆け上がった)ので、貴乃花親方がこのまま協会に残っていれば、花田家は3代そろって優勝力士を輩出する快挙を成し遂げたかもしれなかった。

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筆者

岸田法眼

岸田法眼(きしだ・ほうがん) レイルウェイ・ライター

2007年1月にライターデビュー。旅、鉄道、小説、時事問題、プロ野球、大相撲、平和などをテーマに執筆。『TRAIN MODELING MANUAL』(ホビージャパン)、『鉄道のテクノロジー』(三栄書房)、『鉄道ファン』(交友社)、『ハフポスト日本版』などに寄稿している。