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柚希礼音インタビュー/下

アングラ演劇に初めて挑む。『唐版 風の又三郎』で窪田正孝とダブル主演

真名子陽子 ライター、エディター


柚希礼音インタビュー/上

その時のすべてを懸けているかどうか

拡大柚希礼音=伊藤華織撮影

――いつもどういうゴールを目指して役作りをしていますか?

柚希:今やっている作品が今までの中で1番好きと言えることが、役者として1番幸せなことだと思っています。だから今回は、エリカの1番の理解者になれたらすごくうれしいですし、そうなれるようにがんばります。

――「今」が一番大切なんですね。

柚希:そうですね。その時のすべてを懸けているかどうかが重要かなと思っています。でも、今が1番最高だと思って創っていたけれど、何年後かに振り返ってみたら、まだまだ青かったなと思うこともたくさんあります。やはり宝塚を退団してどんどん変化してきているので、今の自分はどんな感じで何を感じるのか、それを知ることがすごく楽しみです。

今は何もかもが未知の世界で怖い

――立ってみたかったというシアターコクーンでお芝居をすることについてはいかがですか?

柚希:目の前にお客さまがいる中でお芝居をされているのを観て、いつもすごいなと思うんです。ピンスポットなどの照明があれば作品の世界を表現できるけれど、それもなく……マイクもなく。そして目の前でお客さまが観ていらっしゃる。目が合ったらどうしようとか、今は何もかもが未知の世界で怖いです……。

――なるほど。照明で世界観を創ることができるんですね。

柚希:ピンスポットが入らないことは、こんなに赤裸々なんだと思ったことがあるんです。普通の部屋でお芝居をしている感じなので、舞台上から全部見えますし、全てを見られている感じなんです。その時に、作品の中に自分が埋まっていないと、居ても立ってもいられない感覚になるんだろうなと思いました。

――それも新たな挑戦ですね。

柚希:そうですね。12月にがんばって台詞を覚えて……、1月のお稽古からはしっかりと作品の中へ埋まっていきたいと思います。 

◆公演情報◆
Bunkamura30周年記念
シアターコクーン・オンレパートリー2019
『唐版 風の又三郎』
2019年2月8日(金)~3月3日(日)  東京・Bunkamuraシアターコクーン
2019年3月8日(金)~3月13日(水) 大阪・森ノ宮ピロティホール
公式ホームページ
[スタッフ]
作:唐 十郎
演出:金 守珍
[出演]
窪田正孝 柚希礼音
北村有起哉 丸山智己 江口のりこ
大鶴美仁音 えびねひさよ 広島 光 申 大樹 林 勇輔 染野弘考 小林由尚 加藤亮介 三浦伸子 渡会久美子 傳田圭菜 佐藤 梟 日和佐美香 清水美帆子 本山由乃 寺田結美
石井愃一 山崎銀之丞 金 守珍 六平直政 風間杜夫
〈柚希礼音プロフィル〉
1999年、宝塚歌劇団に入団。2009年星組トップスターに就任。主な主演舞台に、『ロミオとジュリエット』『オーシャンズ11』『眠らない男・ナポレオンー愛と栄光の涯にー』など。2015年に退団して以降も舞台を中心に活躍。主な出演作品は、地球ゴージャスプロデュース公演Vol.15 『ZEROTOPIA』『マタ・ハリ』『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』『お気に召すまま』など。5月~7月にREON YUZUKI one-man show Musical「LEMONADE」、9月~10月にA New Musical「FACTORY GIRLS~私が描く物語~」への出演が決まっている。
柚希礼音オフィシャルinstagram
柚希礼音オフィシャルHP

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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