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客席を包む、圧倒的な歌声

【月刊タカラヅカ】望海風斗の念願、雪組「ファントム」

尾崎千裕


拡大雪組公演「ファントム」。仮面姿のエリックを熱演する望海風斗=滝沢美穂子撮影

 【朝日新聞紙面より】圧倒的な音楽の力が客席を包み、物語に引き込む。「オペラ座の怪人」が原作のミュージカル「ファントム」が、高い歌唱力を誇る雪組トップコンビ望海風斗(のぞみふうと)と真彩希帆(まあやきほ)によって、美しく強くよみがえった。望海にとって念願の作品でもある。

 主人公はパリ・オペラ座の地下に潜むエリック。醜い素顔を仮面で隠し、ファントムと呼ばれている。彼が歌姫クリスティーヌを愛し、悲劇が起こる。

 宝塚では7年ぶり4度目の上演。新しくなった装置と、韓国ミュージカルなどで活躍するチョン・ジェジンの斬新な映像で、雰囲気が一新された。潤色・演出の中村一徳は「さらに内面の見える『ファントム』にしようと考えた」という。

 望海にとって、エリックは「ずっと演じたかった」役だ。花組時代に2度出演し、様々な角度でこの作品を見てきた。2011年に主演した蘭寿(らんじゅ)とむからは、退団の際、ファントムで使ったアクセサリーを譲り受けた。「願掛けのような思いでいただいて、見るとおごそかな気持ちになります」とほほ笑む。

 作品の魅力について「楽曲のなかにエリックの心情がみえて人間味を感じる」と語る。

 真彩にとっても、この作品は憧れだった。街角での素朴さがにじむ歌い方から、エリックの指導でオペラ歌手として洗練される歌唱まで自在に操り、「歌姫」にふさわしい。

 東京宝塚劇場で2月10日まで。

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