
2023年に月旅行をすると発表したZOZOの前澤友作社長。彼女は連れて行くのだろうか?=2018年10月9日
衣料品通販サイト運営会社「ZOZO」社長・前澤友作さんがくれるという「1億円お年玉」のことを私が知ったのは、1月7日だった。
彼がツイッターを使い、世間に知らせたのが5日。アカウントをフォローし、リツイートするだけで、100人がポケットマネーから100万円ずつもらえるという。7日はその締切日だった。
「やな感じ」とは思わなかった。もちろん「いい感じ」でもない。一番近い気持ちを表現するなら、「そんなことも、あるだろうね」だろうか。
前澤さんと剛力彩芽さんというカップルを観察してきた。その結果としての、ある種の納得。自己分析するなら、そんなところだ。
あの2人の「劇場型恋愛」を目の当たりにし、剛力さんのことを「働く女子」ととらえて、あれこれ考えたこともあった。だけど2人は五分と五分、同じお流派の人なのね。今はそう思っている。
昨年7月、剛力&前澤の交際が騒ぎになったとき、剛力さんを痛々しいと思った。
前澤さんのプライベートジェットでロシアに行き、サッカーW杯の決勝戦を見た。スタジアム前の楽しげな様子をインスタグラムにあげた。反発を招き、反省の弁らしき言葉とともに投稿を全て削除した。が、ほとぼりが冷めるどころか、まだ「渦中」のうちにインスタを再開、高級そうな船で昼寝をする前澤さんの写真を投稿した。「たまにはゆっくり休んでねっ」と添えられていた。
剛力さんの若さが、気の毒だった。
超大金持ちの大人(前澤さん=当時42歳)が「好き」と言ってくれる。若い女子(剛力さん=当時25歳)だもん、舞い上がりもするだろう。ドリカムの「うれしい!たのしい!大好き!」状態。「きっとそうなんだっ、めぐりあえたんだっ、ずぅっと探してった、ひーとーにっ!」。
感情の駄々漏れを「はしたない」とする文化はとっくに消えているとしても、そんなふうな「勘違い」(と、年長者には映る)を全開バリバリで触れ回ったこと、いつか後悔するのではと勝手に心配した。そして何より、仕事に差し障ると思ったのだ。
女優・剛力彩芽の代表作は、「ランチパック」のCMだ。大金持ちとの付き合いと「ランチパック」は、イメージがかけ離れている。早晩、よくない結果になるだろう、と。