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【公演評】専科バウ『パパ・アイ・ラブ・ユー』

轟悠と悠真倫&宙組メンバーが送る、抱腹絶倒でちょっぴり泣かせる大人のコメディ

さかせがわ猫丸 フリーライター


拡大『パパ・アイ・ラブ・ユー』公演から、デーヴィッド役の轟悠=岸隆子撮影

 専科バウ・コメディ『パパ・アイ・ラブ・ユー』が、1月31日~2月11日、宝塚バウホールで上演されました。

 イギリスの喜劇作家レイ・クーニーの『IT RUNS IN THE FAMILY(血は争えない)』をもとに、専科の轟悠と悠真倫、そして宙組メンバー10名の少数精鋭で、歌なしダンスなしのストレート・プレイに挑戦します。

 出世を目前にし、順風満帆だったエリート医師の前に突然現れた昔の不倫相手。その彼女が「あなたの子よ」と17歳の息子を連れてきたから、さあ大変! 追い詰められたデーヴィッドが嘘に嘘を重ねて発展した大騒動は、オトナの笑いも満載なハートフルコメディでした(以下、ネタバレがあります)。

イケメン轟医師の過去に何が

――1970年頃、クリスマスを3日後に控えたロンドン。総合病院の医師談話室では、エリート医師のデーヴィッド・モーティマー(轟悠)が、必死にスピーチ原稿を暗記していた。出世がかかった記念講演まであと1時間というのに、理事長サー・ウィロビー・ドレーク(美月悠)、研修医のマイク・コノリー(真名瀬みら)や妻のローズマリー(遥羽らら)、婦長(星月梨旺)や同僚のヒューバート・ポニー(悠真倫)らが次々訪れ、一向に準備が進まない。そこへ突然、元看護師で愛人だったジェーン・テート(愛白もあ)が18年ぶりに現れた。あわてふためくデーヴィッドを前に、ジェーンは「あなたの子レズリー(留依蒔世)が父親を捜してこの病院の下に来ている」と衝撃の告白をするのだった。

 舞台はクリスマスムードたっぷりの部屋。デーヴィッドは、まもなく世界中から集まった神経科医200人の前でスピーチを行うことにそわそわしています。演じる轟さんはナチュラルな髪型も若々しくイケメンで優秀、美しい妻もいて、まさにエリート医師そのもの。なのにコメディだなんて、一体、今からどんな事件が起こるのでしょうか。

 轟さんという大黒柱に絶対的な安心感があるので、客席も無心で物語に入り込む準備も万端です。

◆公演情報◆
バウ・コメディ『パパ・アイ・ラブ・ユー』
2019年1月31日(木)~2月11日(月)  宝塚バウホール
公式ホームページ
[スタッフ]
原作:レイ・クーニー「IT RUNS IN THE FAMILY」
翻訳:小田島 雄志・小田島 恒志
脚本・演出:石田 昌也
演出:大野 拓史

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筆者

さかせがわ猫丸

さかせがわ猫丸(さかせがわ・ねこまる) フリーライター

大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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