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男役の美しさ、突き詰める 

【月刊タカラヅカ】七海ひろき退団へ

尾崎千裕


拡大フィナーレで羽根を背負って登場した七海ひろき=兵庫県宝塚市、滝沢美穂子撮影
 【朝日新聞紙面より】星組男役スターの七海(ななみ)ひろきが、「霧深きエルベのほとり」「エストレージャス」の東京宝塚劇場公演(15日~3月24日)をもって退団する。涼やかなたたずまいと芝居心のある主力として活躍してきた。

 入団から16年。退団を考え始めたのは1年ほど前だという。「今、すごく充実していて。いつかは辞めなくてはならないと考えた時に、最後にどういう風に七海ひろきの背中を見せたいかを考え、今だなと決断した」。ファンへの感謝の思いで言葉に詰まりながら、丁寧に語った。

 「霧深きエルベのほとり」では、主人公カール(紅〈くれない〉ゆずる)の船乗り仲間トビアスを演じる。芝居の最後で、カールは海に戻り、トビアスは陸に残る。自身の行く先とつながる部分もある。「『俺も向こうで頑張るから、お前らも頑張れよ』と、みんなに届けられたらいい。やりきったとはまだ言えない。千秋楽までが成長の時間」

 最後まで男役、宝塚の美しさを突き詰める覚悟だ。「筋の通った人生を描きつつ、物語の中での役どころを演じきるのが最高の役者だと思うので、そこを最後まで大事にしたい」

 卒業後の進路は決めていない。「人生で何がしたいか考えると、やっぱり何か作品を通して誰かの心に残りたいと思うんです」。こう言い切ってほほ笑んだ。

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