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続・必見!『偉大なるアンバーソン家の人々』

バロック嗜好、<噂>の活用など

藤崎康 映画評論家、文芸評論家、慶応義塾大学、学習院大学講師

スモールタウン特有の<噂>の作用

 『アンバーソン』では閉鎖的なスモールタウン特有の<噂>によっても、ジョージの傲慢な性格は浮き彫りにされるが、町の人々はまた、ジャックの父ウィルバー(イザベルの夫)の死後、ユジーンとイザベルが再婚するという噂を広める。ジャック叔父が言うように、スモールタウンでは“人の口に戸は立てられない”のである。

 こうした<噂>の作用を物語のなかに巧みに取り入れ ・・・ログインして読む
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筆者

藤崎康

藤崎康(ふじさき・こう) 映画評論家、文芸評論家、慶応義塾大学、学習院大学講師

東京都生まれ。映画評論家、文芸評論家。1983年、慶応義塾大学フランス文学科大学院博士課程修了。著書に『戦争の映画史――恐怖と快楽のフィルム学』(朝日選書)など。現在『クロード・シャブロル論』(仮題)を準備中。熱狂的なスロージョガ―、かつ草テニスプレーヤー。わが人生のべスト3(順不同)は邦画が、山中貞雄『丹下左膳余話 百万両の壺』、江崎実生『逢いたくて逢いたくて』、黒沢清『叫』、洋画がジョン・フォード『長い灰色の線』、クロード・シャブロル『野獣死すべし』、シルベスター・スタローン『ランボー 最後の戦場』(いずれも順不同)

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