メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

無料

誰も知らない健さん、キャンディーズがそこにいた

「電線音頭」「しらけ鳥」のコメディアン・小松政夫さんが綴るひょうげもんの生き様

梓ゆかせ フリーライター

拡大小池政夫さんとしらけ鳥

熱くて、濃厚で、全力疾走していた「昭和の時代」

 「電線音頭」や「しらけ鳥」で茶の間の人気をさらった名コメディアン、小松政夫さん(77)が今月、半世紀を超える芸能生活などを振り返った『ひょうげもん』(さくら舎)を出版した。読みどころは、熱くて、濃厚で、全力疾走していた「昭和の時代」のエピソード。誰も知らない(高倉)健さんやキャンディーズがそこにいた。

 「ひょうげもん」とは、生まれ故郷・博多の言葉で、ひょうきん者の意味。当初、出版社が考えたタイトルは『お笑い芸人一代記』。それを小松さんの希望でわざわざ変えた。「芸人」という存在をリスペクトする思いが強いからだ。

 だからこそ、今どきの若手が皆、「お笑い芸人」を自称することにはいささか抵抗感がある。

 「芸人とは『芸』を持っている人のこと。日舞もタップも歌もトークもパロディーも、みーんなできてこその本物の芸人です。それなのに若い連中は、卑下して『芸人ですから』なんていうでしょ。お前ら、芸もないくせにどこが芸人なんだ、って、小言のひとつも言いたくなりますよ」


筆者

梓ゆかせ

梓ゆかせ(あずさ・ゆかせ) フリーライター

1968年京都市出身 地方紙記者から、フリーライターへ。事件、スポーツ、文化などの分野で、ノンフィクションを中心に、執筆活動を行っている。