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誰も知らない健さん、キャンディーズがそこにいた

「電線音頭」「しらけ鳥」のコメディアン・小松政夫さんが綴るひょうげもんの生き様

梓ゆかせ フリーライター

本物の芸人が続々登場

拡大植木等さん(右)に化粧をする小松政夫さん
 本書には、小松さんがあこがれ、鍛えられた本物の芸人がたくさん出てくる。

 トニー谷、藤田まこと、三波伸介、東八郎、コンビも組んだ伊東四朗…。師匠である植木等とクレージーキャッツの面々は、演奏者としても一流だった。コメディアンとしてのデビューを後押ししてくれた恩人でもある。だから、飲みに誘われたら何を置いても駆けつける。メンバーの犬塚弘から声を掛けられたときは、2年越しで口説いていた女の子との約束をすっぽかしたほどだ。

 「だって、うれしいじゃないですか。こんなアタシを誘ってくださるなんてね。どんな面白い話を聞けるかなってワクワクしましたよ。それが今じゃ、若い連中を誘うと『命令ですか』なんて言われてしまう。師弟関係ももはや死語ですよ。そんな濃密な人間関係はイヤだ、『面倒くさい』『煩わしい』て、なっちゃうんですから、どうしょうもない」

アイドルだって歌・ダンス・コントに全力投球

 昭和の時代は、アイドルだって、歌にダンスにコントにも全力投球だった。

 バラエティー番組の草分け、『シャボン玉ホリデー』で一緒だったザ・ピーナッツは、1本の番組を録るのに、たっぷり1週間もかけたという。超過密スケジュールを縫って、新曲を覚え、振り付けのダンスを稽古し、リハーサルを繰り返してやっと本番を迎える。

 キャンディーズはアイドルとして人気絶頂期にコントを一緒にやった。「どんなツッコミでも平気なんですよ。スカートをめくったり、しゃもじで頭をたたいたり、過激なことをやっても、まったく動じない、嫌がらない。あの体当たりの姿は、見事でしたね」

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筆者

梓ゆかせ

梓ゆかせ(あずさ・ゆかせ) フリーライター

1968年京都市出身 地方紙記者から、フリーライターへ。事件、スポーツ、文化などの分野で、ノンフィクションを中心に、執筆活動を行っている。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです