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真冬のハワイで考えた「交ざる」ということ

違うジャンルが「交ざる」時、一番大事なのは、お互いをリスペクトする気持ちだ

ミン・ヨンチ ミュージシャン 韓国伝統音楽家

拡大Shane Myers Photography/shutterstock.com

僕はハワイが大好き

 例年、韓国は1月、2月と、気候があまりにも寒いのか、あまり行事がなく、この間は出来るだけ好きなことをするようにしている。かっこよく言えば、そうであるが、かっこ悪く言えば、暇なだけである。

 昨年の2018年は、たくさんの人に出会い、たくさんたくさんお仕事をしたので、今年の1月はその逆で人に会わず、仕事もせず、休むと言う意味で、家族でハワイに行ってきた。暖かいというのもあるけど、僕はハワイが好きだ。

 寒いのがとても苦手ということもあり、冬にハワイに行くのは、暖かくて本当に助かる。

 この前、いろんな国を行き来している人たちと集まって、一番寒い所は?という話題が出たのだが、「冬の日本の家」で満場一致した。

 ハワイ、今考えると本当に楽しかった。

 また、行きたい。いろんな意味で。

 で、感じたこと。

 ハワイには、この島には、たくさんのいろいろな人種の方たちが一緒に暮らしている。

 共通語の英語が上手な人もいれば、上手でない人たちもいる。文化も違うし、何もかも違うのに、一緒にハワイを盛り上げようと、一生懸命に頑張って暮らしている。

 私は日本語と韓国語ができるので、それぞれの知り合いがハワイにいる。

 ハワイだけではなくても、たくさんの海外でも、そこに住んでいらっしゃる日本人、韓国人の方とたくさん触れ合える。

 そこで気づいたこと。

 まず、日本の方の海外移住の歴史は古いですね。

 5世や6世、いや、もう7世の方もいるのかな。

 お会いすると、ほとんど日本語が通じなかったりするが、その昔、よっぽど苦労なさったのだろうということがなんとなく垣間見れる。

 彼らは本当にその国に溶け込み、その国の人に迷惑をかけず、勤勉で静かに暮らしているイメージ。

 韓国の方は、近年移民した人たちが多数で、韓国という国が少しパワーがついた後、移民しているのか、主に1世たちで、2世が少々いる感じだ。特に1世は、その国でリアルに韓国をアピールしながら、堂々とパワフルに生きていらっしゃる。

 こんなことも言っていた。

 僕が最近ハワイはどう?と尋ねると

「大変だよー、差別がひどいんだよ」

「差別!?どこで?」

「そう、東洋人が白人を思いっきり差別しているんだ、特にワイキキでは。ハハハ!」

 とか平気で言ってた。(ハワイはアメリカであるが、白人があまり目立っていないというか、有色人種の割合が多い地域である)

 日本の移民と、韓国の移民。とにかく時代や環境によって、同じ移民でも全然違うイメージができるのだなぁと思った。

 これはまた別話だが、海外のコリアンたちに会うと、全然違う。何が?

 現在の本国人(韓国にいる韓国人)と。

 何が?

 どういうことかというと、ん~~、長く書けないけど、察してください!

 私はよく韓国で、近所の銭湯に行きます。そしたら、男風呂で小学生くらいの子たちが、たくさんでお風呂に入ってるのですが、その子たちをよく見ると、その中には、誰一人、いないんです……。このまま大きくなって、最近テレビに出ている、アイドルやPOPスターやタレントのような容姿になる子はいない、ということ。

 話は戻って、ハワイで1番思ったのは、たくさんの人種の方たちが、一緒の州に共存し暮らしている。

 その国のリーダーが嫌っててもね。

 それは、まぁハワイだからね、遠いしね、島国だからね、とおっしゃって、終わらせることもできますが、

 ちがうよ。

 皆さん、あのね、ハワイ、お好きでしょ?

 そんなにハワイが好きだったら、ハワイの自然で遊ぶのもいいが、なぜハワイが今のハワイになったのか、どうして、今のハワイになったのか、歴史など、興味を持たれても良いのではないかと思います。博物館では是非、日本語のガイドもあるので、説明を聞きながら回られると、大変役に立ちますよ。


筆者

ミン・ヨンチ

ミン・ヨンチ(閔 栄治) ミュージシャン 韓国伝統音楽家

大阪生まれ。幼少の頃からブラスバンドやドラムを経験し、高校から韓国へ。旧李王朝雅楽部養成所であった国立国楽高等学校に入学、ソウル大学音楽学部国楽科卒。1992年サムルノリ競演大会個人部最優秀賞。1992年国楽室内管弦楽団「スルギドゥン」に入団。1993年スーパー・パーカッション・グループ「PURI」創団メンバー。イ・ムンセ(歌手)のテレビ番組にも出演。現在も韓国伝統音楽とジャンルの違う音楽とのコラボレーションに活動中で、2009年に立ち上げた公演「新韓楽」ではジャズとコラボ―レーションした。日韓両国で数多くの公演。アルバム「HANA」(2015年/ユニバーサルミュージック・ジャパン)をリリース。ライブでは日本全国3万人を動員。国楽管弦楽の作曲にも力を入れ、2014年韓国文化芸術委員会で作曲賞受賞。「大衆に楽しんで聞いてもらえる楽曲作り」を目指す。

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