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内田裕也はどのような功績を残したか

印南敦史 作家、書評家

プロデューサーとしての才能

1991年3月24日 地下鉄銀座線拡大地下鉄銀座線で=1991年
 だがその一方、「本当にそれでいいのか?」という思いがわだかまっていたこともまた事実。自分にとっての内田裕也を、「ただの面倒な人」として終わらせてしまっていいのだろうかという思いを払拭できなかったのだ。なにか、大切なことを忘れているような気がして。

 そこで、そのことについてゆっくりと考えてみたところ、ひとつの答えに行き着いた。それは、内田裕也のプロデューサーとしての才能だ。彼は基本的に出たがりだったと思うが、その半面、裏方として、とても優秀な才能を持っていたのである。

 たとえばそのいい例が、1970年にデビュー・アルバムをリリースしたフラワー・トラベリン・バンド(以下FTB)での立ち位置だ。自身が結成したフラワーズを母体に持つこのバンドにおいて、彼はヴォーカリストを退き、プロデューサーを担当しているのである。

 そうした立ち位置を選択した理由は、 ・・・ログインして読む
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筆者

印南敦史

印南敦史(いんなみ・あつし) 作家、書評家

1962年東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。「ダ・ヴィンチ」「ライフハッカー(日本版)」「東洋経済オンライン」「ニューズウィーク日本版」「サライ.JP」「WANI BOOKOUT」など、紙からウェブまで多くのメディアに寄稿。著書に『遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フローリーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)ほか多数。新刊は『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)

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