一流の人は自分の専門分野のことをいつもいつも考えているのです
2019年04月07日
昨日、イチロー選手の引退ドキュメントを見た。すごい方です。ほんと。
私、インタビューなどで、記者さんから誰を尊敬していますか?とか聞かれると、ミュージシャンでは、デヴィッド・ボウイ。スポーツではイチロー選手。
イチローさん。なぜイチローさんかって?
決してミーハーではない。
例えばよく見る、国際試合。サッカーでも、野球でも、オリンピックでも。
よく聞かれる。特に私の場合は、恐怖の日韓戦!
「ミンさんて、どっち応援してるの?」
「どっちも応援してますよ。」
「……」
いつも両国で聞かれる。分かんないだろうなあ……。
どっちのチームというより、選手個々人を応援しているんです。
もちろんゲームなので、どちらかに点数が入ったりしたら、嬉しいし、悔しいし、興奮もします。
だって、世界の一流の選手たちのプレーでしょ。素晴らしいじゃん!
ただどっちが勝った負けたには、あまり関心がないのです。
ただ、素晴らしい選手たちのプレーが好きなんです。
そんな中で見てた、イチロー選手!!
ほんと、芸術ですね!
彼の、プレー、立ちい振る舞い、思想。
どうやったら彼みたいな世界一になれるのか?
どうすれば、彼のように成功するのか?
答えは分かりません。たぶん、実際、イチロー選手のような人は、世界一とかには大きな興味はないはずでしょう。
私はスポーツはあまり関心がなく、普通の方よりあまり見ない。理由はあります。
スポーツにはよくね、例えば、自分がミスした場合、誤審だったとしても、知らないふりして黙ってる。
そんなのスポーツでは、あたり前よ!!
とよく聞くけど、これが分からない。
アカンでしょ、嘘ついたら。
その結果で、チームの勝敗に関わるのは分かりますが、正々堂々と戦っての結果でいいんじゃないかなあ。
サッカーも、手を使ったらダメというルールだったら、審判の見みえない所とかで、服ひっぱたり、押したりできないように、もういっそのこと、手をくくってやったらあかんのかなあ、なんてね。
他の社会でもそうでしょ、嘘はアカン。
ただね、ミュージシャンでも嘘つきはいますよ。
演奏間違ったけど間違ってないとか言ったり。打合せとか、特に噂話でいろいろな巧妙な嘘をつく人がいます。
まあ、こういう人たちは、自分が嘘をついてるのも知らないし、分かってなかったりします。
そしてまた、こういう人が出世していったりもします。
変な社会……。
あと、球技で提案があるのですが、
格闘技とかでは、体重制限というのがあるように、球技には身長制限!があったらいいと思う。
たとえばね、バスケットやバレーボール、選手の身長を制限して、バスケットゴールやネットの高さを調整してほしい。
150cm級、160cm級、170cm級、180cm級 190cm級……
ん? 違うな。
150cm級、165cm級、180cm級、195cm級 が、いいかな?
インチに合わせた方が良いのかな。
あっ、もう いっか。
……いや、ホンマに。
背の低い人の嘆きかも知れないが、あのバスケットゴールやネットは高すぎる~。
後、かっこいいダンクシュートやアタック、私たちも、決めてみたい!!
背の高い人たちが有利でかっこいいという事も分かりますけどね。
背が高くかっこいいと言ったら、服のモデルやマネキンたち。
あんなに細くてたっぱ(背丈)のある人が果たして、地球上の人類の何パーセントいるの?
その服をカッコよく見せるためなのは分かるけど、実際着て見たら、ゼンゼン違うんですけどーー!!
細くなくたっぱのない人の嘆きかも知れないが、私たちに似合うかっこいい服が知りたいのだ。
思うのは、音楽の分野でも、どんな分野でも、すんごい人たちは、なにかを悟ってる感じがする。何を悟ったかは、人それぞれですが。
ただ、共通して言えるのは、彼らは人間性が極めて高いということ。
なぜなのか? 彼らは、日々考えてることが、人とは違うんでしょうね。
よく言います、天才とバカは紙一重って。そう、考えてる内容と、時間が違うんですよ。
人は1日24時間、何を考えてるかでその人の人間性が作られると思います。
つまり、24時間の間でお金儲けのことを考えている人は、お金を儲けようという行動に出ます。
たとえば、ある人は、24時間のうち、10分だけお金儲けを考えている。また、ある人は24時間のうち20時間も、お金儲けを考えている。
どちらが、お金儲けで成功しそうかというと、たぶん後者。
音楽でもそうで、よくお弟子さんから、「どうやったら、うまくなれますか?」って言われる。で、いつも私は言います。
「1日中、それだけを考えて練習してみなさい」
けど、なかなか、一般的には無理な話だよね。
朝起きたら、朝ご飯の事考えなきゃいけないし、服とか、朝の移動の事考えたり、会社での事、お昼の事、人間関係、電車、交通、夕食とか、ね。
そんなんで、頭がいっぱいなのにどうせえと……。
けど、彼らはそういう時も、考えてるんだと思う。自分の好きな専門分野だけを。ほかの事は考えず、いらんことも考えず。
そこには邪念や雑念がない。みなさん、邪念や雑念に負けてしまうんだと思うんですよ。
だからね、邪念や雑念の無い人は、外から見ると変人に見えるかも。けど、だから成功してるんじゃないかなあ。
“グリーン ブック”っていう映画も観ました。アカデミー作品賞とった作品。
アフリカ系アメリカンの有名ピアニストと、イタリア系アメリカンのマネージャーさんのお話だけど、とりあえずこのイタリア系アメリカンはその時その時、お金や暴力などで、問題をうまく処理する。
けど、半面、アフリカ系アメリカンのピアニストは、黒人差別がひどかった当時でも、正々堂々と、威厳を持って、胸を張って生きていた。ズルや不正が大嫌い。
とてもいい作品です。推薦します。
今の韓国や日本でもそうです。
知らないところでね。物事を、お金や他の力で、うまく「収めたり」「治めたり」してる。で、そういった人たちが、成功する世の中になっている。
でもね、そこには、もう、誇りと威厳はなくなっているのですよ。
スポーツでのズルもそう、世の中の不正もそう、こういうことを、どうやって、次の世代の子どもたちに伝えようというのですか。そしてどのように教育していこうとするのですか。
私は嫌です。
私はイチローさんや一流には、この威厳と、邪念の無さが見えるのです。
邪念を考える時間を持たなかったのだと思います。
私もこうなりたいと思う、今日この頃でした。
今日もここまで!
P.S.
アップルミュージックで僕が代表のチーム、「新韓楽&トライソニーク」聴けますよ!!(こちら)
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