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鳥越裕貴&君沢ユウキ&植田圭輔インタビュー/上

舞台『文豪ストレイドッグス 三社鼎立』、想像力を掻き立ててくれる作品

真名子陽子 ライター、エディター


拡大左から、君沢ユウキ・鳥越裕貴・植田圭輔=岩田えり撮影

 舞台『文豪ストレイドッグス 三社鼎立』が8日から、岩手公演を皮切りに福岡、愛知、大阪、そして7月3日から東京で上演されます。『文豪ストレイドッグス』は2013年にヤングエースにて朝霧カフカ原作、春河35漫画により連載された、架空の都市[ヨコハマ]で繰り広げる異能力アクション漫画です。

拡大(c)舞台「文豪ストレイドッグス 三社鼎立」製作委員会
 初の舞台化は2017年。テレビアニメの第一シーズンのエピソードをもとに上演され、翌2018年には『文豪ストレイドッグス 黒の時代』を上演しています。今回、第三弾となる『文豪ストレイドッグス 三社鼎立』は第一弾、第二弾に引き続いて、演出・中屋敷法仁さん、作・御笠ノ忠次さんが担当。第三弾は、エピソード0として上演された第二弾の「黒の時代」から4年後。異能力を持つ探偵集団「武装探偵社」、ヨコハマの裏社会に巣くう「ポートマフィア」、そして新たに現れた北米の異能力集団「組合(ギルド)」の三組織が、生き残りをかけて異能力アクションバトルを繰り広げます。

 武装探偵社の中島敦役を演じる鳥越裕貴さん、組合のフランシス・F役の君沢ユウキさん、ポートマフィアの中原中也役を演じる植田圭輔さんにお話を伺いました。

 スターファイルで2.5次元舞台を取り上げたことがほとんどないので、はじめにそれをお伝えしたところ、とても冷静に客観的に見た2.5次元舞台の面白さをそれぞれの言葉で話してくれました。そして、舞台『文豪ストレイドッグス 三社鼎立』で見せようとしていること、見せたいと思っていることを、作品愛と共に語ってくれました。2.5次元舞台は……と思っていたら、一度、読んでいただけたらと思います。もしかしたら、とても素敵な作品に出会えるかもしれません。

何を守るべきか、何を大事にするべきかが描かれている

拡大鳥越裕貴=岩田えり撮影

――鳥越さんと植田さんは第一弾に出演されています。早速ですが、『文豪ストレイドッグス』とはどういう作品なんでしょうか?

鳥越:皆さんがよく知っている太宰治や中島敦という文豪の名を懐いたキャラクターたちが、異能力を使ってバトルを繰り広げます。でもバトルだけではなく、文豪たちがそれぞれ持っている過去だったり、これからの未来のことだったり、いろんなことを考え悩んでいるキャラクターとして登場します。そしてこの作品のすごいところは、ちゃんとそれぞれの登場人物にストーリーができていて、そのすべてがつながっているんです。だから面白いし飽きない。そして想像することを楽しめる作品です。やっぱり想像力で楽しまないとどんなことも面白くないじゃないですか。それを掻き立ててくれる作品だなと思います。

植田:架空の都市ヨコハマが舞台になっているんです。第一弾では横浜でも公演をさせていただいたんですが、横浜の景色を見たくなるような作品ですね。終わった後、クレープが食べたくなるような……。

――クレープ?

鳥越:印象的なシーンがあるんです。

植田:どんな作品!?って感じですよね(笑)。でも、鳥越くんが説明してくれた通り、繰り広げるのはバトルなんですけど、信用することだったり乗り越えることだったり、そんな人として大切なことも描かれています。三社鼎立とあるように三つ巴なんですけど、それぞれの組織の理念や信念があって、何を守るべきか、何を大事にするべきかが描かれています。絶対的悪という人はいないんです。チラシの真ん中に悪そうな人がいますが(笑)、彼には彼の信念があるんです。

君沢:それ、僕ですね!

拡大植田圭輔=岩田えり撮影

――(笑)。君沢さんは初めて『文豪ストレイドッグス』へ参加します。

君沢:敵同士だった武装探偵社とポートマフィアを結託させちゃうんです。この二社が味方同士になるんです。わかりやすく言うと僕はペリーです。

鳥越:まさに今言おうとした!

君沢:でしょ!? 僕が現れることで、ヨコハマを守るんだと言って二社は休戦します。二社は本当にヨコハマを愛しているし、僕たち組合(ギルド)にはヨコハマが欲しい理由がある。みんな扮装していますが、物語の中で描かれているものはちゃんとした人間ドラマですごく面白いですね。

――バトルだけではなく人間ドラマもあるんですね。

君沢:そうなんです。だからすごく見応えがあると思います。アニメ原作の作品を観る方は増えてきてはいるけれど、まだまだ観たことがない方も多いと思います。原作がアニメなので若い方はとっつきやすいんじゃないかな。

鳥越:そういう意味ではこの作品はすごく良いよね!

君沢:演出家の中屋敷さんは劇団を主宰されていて、ずっと演劇に携わってきた方なので、観終わった後は演劇を観た達成感があるんじゃないかなと思います。

鳥越:舞台って面白いなと思うと思います、これを見たら。

1度だまされたと思って観て欲しいな

拡大君沢ユウキ=岩田えり撮影

――それぞれのキャラクターは文豪の名を懐(いだ)いていますが、その文豪の背景などは出てくるんですか?

鳥越:それが異能力になっていたりするんです。

植田:もともと史実として言われている文豪の方々の性格なんかも反映されています。僕が演じる中原中也だったら、すごくおしゃれな人だったと言われているので、それがビジュアルに反映されていたり。そういうところが随所にあります。

君沢:太宰治といえば「人間失格」。だからそういう技を使うしキャラクターも人間失格な感じで描かれているんです。

鳥越:2.5次元という括りになっていますし、若い人たちが舞台に立ってるのでキラキラしているんだけど、キラキラというより、ちゃんと人間模様を描きつつ、汗かいて芝居をやっています。1度だまされたと思って観て欲しいなと思いますね。

――ミュージカルじゃなくて舞台ですもんね。

植田:うちの座長(鳥越)は歌を歌えるタイプじゃないので! こんな声ですから(笑)。

(一同笑)

君沢:演劇界で長く芝居をされていたキャリアのある方々が、この2.5次元の世界に入ってきてくださって、幅を広げてくださっていますので、やはり我々も負けじと追い付いていかなきゃいけないと思いながらやっています。だからすごく面白いですし、印象が変わると思います。

◆公演情報◆
舞台『文豪ストレイドッグス 三社鼎立』
岩手:2019年6月8日(土)~9日(日) 北上市文化交流センター さくらホール 大ホール
福岡:2019年6月14日(金)~6月16日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
愛知:2019年6月21日(金)~6月22日(土) 名古屋市公会堂 大ホール
大阪:2019年6月27日(木)~6月30日(日) 森ノ宮ピロティホール
東京:2019年7月3日(水)~7月10日(水)日本青年館ホール
※7月5日(金)14:00公演 追加決定
公式ホームページ
公式Twitter
[スタッフ]
原作:テレビアニメ「文豪ストレイドッグス」
演出:中屋敷法仁
作:御笠ノ忠次
協力:朝霧カフカ、春河35
[出演]
鳥越裕貴、多和田任益、橋本祥平、君沢ユウキ、植田圭輔 ほか
〈鳥越裕貴プロフィル〉
大阪府出身。舞台では2010年に初舞台。主な出演作品は、舞台『弱虫ペダル』シリーズ、『竹林の人々』、『名なしの侍』、『ハイスクール!奇面組』、ミュージカル『刀剣乱舞』など。今後の予定としては8月に、PARCOプロデュース 2019『プレイハウス』への出演が決まっている。今年 4 月に出演した主演舞台『桃源郷ラビリンス』の映画版、映画「桃源郷ラビリンス」が 11月に公開予定。
鳥越裕貴オフィシャルinstagram
〈君沢ユウキプロフィル〉
京都府出身。2006年から俳優として活動をスタート。主な出演作品は、『ジョーカー・ゲームⅡ』、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』シリーズ、体内活劇『はたらく細胞』、ミュージカル『Code:Realize』、ミュージカル『陰陽師』~平安絵巻~、ドラマ『仮面ライダーW』(EX)など。
君沢ユウキオフィシャルサイト
〈植田圭輔プロフィル〉
大阪府出身。2007年に俳優デビュー。主な出演作品は、『弱虫ペダル』シリーズ、ミュージカル『ヘタリア』シリーズ、『K』シリーズ、 劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪、『天下無敵の忍び道』、『王室教師ハイネ THE MUSICAL』など。5月22日にアルバム「voice of..」をリリース。
植田圭輔オフィシャルサイト

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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