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鳥越裕貴&君沢ユウキ&植田圭輔インタビュー/下

舞台『文豪ストレイドッグス 三社鼎立』、僕たちは演劇の面白さを伝えないとダメ

真名子陽子 ライター、エディター


鳥越裕貴&君沢ユウキ&植田圭輔インタビュー/上

この作品が創りたいものは人間力

拡大左から、君沢ユウキ・鳥越裕貴・植田圭輔=岩田えり撮影

――いろんな舞台を観られるとは、演劇が好きなんですね。

鳥越:そうですね。この作品はその演劇を見せられるんです。振り付けの方やスタッフさんが演劇畑でやってきた人たちばかりなんです。このあいだ振付師さんと演出家さんと飲んだときに、この作品は試せるんだという話になったんです。他の作品では、やりたい意図はわかるけど伝わらないよ、と言われるようなことを、ここではOKになるからやっていて楽しいですし、すごい勢いで考えたり攻めたりしてくれるので、すごくクリエイティブな現場だなと思っています。創っている作業もすごく楽しいし、みんなが楽しんでいる。それってやっぱり演劇の真骨頂だと思います。

君沢:ミュージカルやダンス公演、コメディなどいろんなジャンルがありますけども、この作品は限りなく演劇ですね。2.5次元という入り口ではあるし、それが難しい入り口だとしても、まぁ騙されてみてごらんなさいと……。

植田:ほんとにそうだと思います。我々が出演している舞台は全員が1つの目標を目指してやらないと、たくさんいるお客さまに届けきらないんです。その自分たちが見せたいもの、この作品が創りたいものは人間力なんですよね。そして、届けるためにその人間力が必要なんです。異能力を出すときの光線を人間が表現したりするんですけど、一般的に見たら馬鹿げてるかもしれないけれど、真剣にやると誠になるというか……。前作では人が川に浮いているシーンがあったんですけど、川を舞台上でどうやって表現するんだとなったとき、鳥越君が「目の前に川がある」って言ったらそこは川になるんです。

拡大植田圭輔=岩田えり撮影

――なるほど。

植田:これが僕たちの提示の仕方ですとしっかり提示をしたうえで、あとはみなさんの想像力でよろしくお願いします、という作品なので、さっき言ったように想像をするべきだし、自分たちが感動するだろうと出しても押しつけがましいだけ。舞台の幕が上がるとお客さんの影響で作品がどんどん変わっていくこともあるので、そういう意味で言うと演劇というのは人間力であり、想像していただくものであると思います。僕たちはストーリーにキャラクターをのせてお届けするだけ。この作品ではそれが前面に出ている作品だと思います。

拡大鳥越裕貴=岩田えり撮影

――楽しそうですね。

鳥越:めちゃくちゃ、楽しいですね、

君沢:楽しいですよ、劇団みたいな感じ。

鳥越:第一弾はみんなで死に物狂いで創って、『文豪ストレイドッグス』の舞台はこういうものですと提示しました。先日、第二弾に出演された谷口賢志さんと飲みながらいろんな話をしたんですけど、谷口さんから、俺はこれだけのことをやったから、次はお前がこのバトンを受け取ってくれよという圧を感じたんですね。良い意味でのプレッシャーを受けて……そういうことって演劇界ではよくあることなんですよ。さっき部活って言ってたけど、先輩方が代々やってきたことをどれだけ廃れさせずに伝えていくか。もちろん今の時代に合った自分なりの伝え方やその受け継ぎをしたいなと思っています。そういう古臭さは絶対に残って欲しいなと思いますし、この作品にもそのバトンリレーがすごくできているなと感じます。

◆公演情報◆
舞台『文豪ストレイドッグス 三社鼎立』
岩手:2019年6月8日(土)~9日(日) 北上市文化交流センター さくらホール 大ホール
福岡:2019年6月14日(金)~6月16日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
愛知:2019年6月21日(金)~6月22日(土) 名古屋市公会堂 大ホール
大阪:2019年6月27日(木)~6月30日(日) 森ノ宮ピロティホール
東京:2019年7月3日(水)~7月10日(水)日本青年館ホール
※7月5日(金)14:00公演 追加決定
公式ホームページ
公式Twitter
[スタッフ]
原作:テレビアニメ「文豪ストレイドッグス」
演出:中屋敷法仁
作:御笠ノ忠次
協力:朝霧カフカ、春河35
[出演]
鳥越裕貴、多和田任益、橋本祥平、君沢ユウキ、植田圭輔 ほか
〈鳥越裕貴プロフィル〉
大阪府出身。舞台では2010年に初舞台。主な出演作品は、舞台『弱虫ペダル』シリーズ、『竹林の人々』、『名なしの侍』、『ハイスクール!奇面組』、ミュージカル『刀剣乱舞』など。今後の予定としては8月に、PARCOプロデュース 2019『プレイハウス』への出演が決まっている。今年 4 月に出演した主演舞台『桃源郷ラビリンス』の映画版、映画「桃源郷ラビリンス」が 11月に公開予定。
鳥越裕貴オフィシャルinstagram
〈君沢ユウキプロフィル〉
京都府出身。2006年から俳優として活動をスタート。主な出演作品は、『ジョーカー・ゲームⅡ』、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』シリーズ、体内活劇『はたらく細胞』、ミュージカル『Code:Realize』、ミュージカル『陰陽師』~平安絵巻~、ドラマ『仮面ライダーW』(EX)など。
君沢ユウキオフィシャルサイト
〈植田圭輔プロフィル〉
大阪府出身。2007年に俳優デビュー。主な出演作品は、『弱虫ペダル』シリーズ、ミュージカル『ヘタリア』シリーズ、『K』シリーズ、 劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪、『天下無敵の忍び道』、『王室教師ハイネ THE MUSICAL』など。5月22日にアルバム「voice of..」をリリース。
植田圭輔オフィシャルサイト

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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