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傑作西部劇、『大砂塵』の引用

*『イメージの本』で引用された映画断片中、私を最も動揺させたのは、ニコラス・レイ監督の女同士の対決を描く異形の傑作西部劇、『大砂塵』(1954)の一場面だ。引用されるのは、酒場の主人ジョーン・クロフォードと、町に帰ってきた彼女の昔の恋人、スターリング・ヘイドンが屈折した愛の言葉を交わすシーンだが、そこでヘイドンはクロフォードに、嘘でもいいから、あなたを待っていた、今でも愛してる、と言ってくれと言う。するとクロフォードは、無表情のままヘイドンを見つめ、 ・・・ログインして読む
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筆者

藤崎康

藤崎康(ふじさき・こう) 映画評論家、文芸評論家、慶応義塾大学、学習院大学講師

東京都生まれ。映画評論家、文芸評論家。1983年、慶応義塾大学フランス文学科大学院博士課程修了。著書に『戦争の映画史――恐怖と快楽のフィルム学』(朝日選書)など。現在『クロード・シャブロル論』(仮題)を準備中。熱狂的なスロージョガ―、かつ草テニスプレーヤー。わが人生のべスト3(順不同)は邦画が、山中貞雄『丹下左膳余話 百万両の壺』、江崎実生『逢いたくて逢いたくて』、黒沢清『叫』、洋画がジョン・フォード『長い灰色の線』、クロード・シャブロル『野獣死すべし』、シルベスター・スタローン『ランボー 最後の戦場』(いずれも順不同)

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