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小西遼生インタビュー/上

舞台『オリエント急行殺人事件』、ミステリーの純粋なワクワク感をどう届けるか

真名子陽子 ライター、エディター


拡大小西遼生=岩田えり 撮影

 ベストセラー作家、アガサ・クリスティの傑作ミステリー『オリエント急行殺人事件』が舞台となって7月~8月に上演されます(大阪公演を皮切りに、名古屋、東京で上演)。

 「オリエント急行殺人事件」は1934年に出版され、何度も映画・ドラマ化されてきた作品で、2017年にはケネス・ブラナーが監督・主演でリバイバル映画が上映され、同年にはケン・ルドウィックの舞台脚本で、アメリカにて舞台版世界初演の幕を開けました。今作は河原雅彦が演出を手掛け、舞台版の日本初上演を果たします。キャストには、小西遼生、室龍太(関西ジャニーズJr.)、春風ひとみ、伊藤純奈(乃木坂46)、宍戸美和公、松村武、伊藤梨沙子、田鍋謙一郎、マルシア、そして田口トモロヲと個性派俳優陣が揃いました。

 主人公の探偵ポアロ役を演じる小西遼生にインタビューを行い、小説や映画で元々知っていたという「オリエント急行殺人事件」の感想や、どうやって舞台として作品を創っていくか、頼もしいという共演者について、そして自身で作詞作曲も行っているというLIVE活動のことなども聞いてみました。またポアロに扮した写真が満載で『オリエント急行殺人事件』の世界観を先取りできます!

台詞をちゃんとお客さまに届けること

拡大小西遼生=岩田えり 撮影

――『オリエント急行殺人事件』はとても有名な作品ですが、ご存知でしたか?

 知っていました。小説も読みましたし、映画版も観てましたね。

――どんな感想をお持ちでしたか?

 原作の小説を読んだのはかなり前ですが、結末にとても驚いた印象があります。それとそれぞれのキャラクターの個性や、作品の時代性のエキゾチックさが面白かったですね。内容に関しては結末に関わるので話しづらいんですけれども、一物抱えた色の強い登場人物が多く、作品世界が活き活きとしてる。今の時代、ミステリー作品は溢れていますが、その王道と言える作品で、とても魅力的で、想像力の湧くストーリーでした。

――映画は2017年にリメイクされました。

 映画館で観ました。その時はまだ自分がこの作品をやるとは思ってもいなかったですが、キャストが豪華ですし、アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』というそのタイトルだけで映画館へ行きました。

――映画版はいかがでしたか?

 すごく好きな作品です。2017年版はとにかく豪華。キャストも美術も豪華だし、映像も美しい。ずっと列車の中というシチュエーションにも関わらず、映画館の大きなスクリーンで観る価値がある、スケール感の大きい作品でした。その上、主人公のポアロという人物の心理描写も細かくて、最後まで見飽きなかったです。

拡大小西遼生=岩田えり 撮影

――その『オリエント急行殺人事件』が舞台になるという……どうなるんだろうと思います。

 そうですよね。僕もどうなるんだろうと思っています(笑)。難しいことだと思いますし、挑戦ですね。結末を知っている方もたくさんいますから。

――そうなんですよね。ミステリーとして見せなきゃいけないですし。

 事件が起こる予感があって、やっぱり起きて、そして犯人は誰だ?という定番のミステリーの流れがあります。会話劇なので台詞や情報量も多く、しかも外国の作品なので人物名や地名などのカタカナが多いんですよね。台本が分厚くて!(笑)。ハードルは高いですが、楽しんで頂くために、お客さまの耳にしっかりと情報を届ける、そういう基本的なことがまずは大事だと思っています。

――キャラクターの情報を届ける?

 当たり前のことですが、まずは台詞をしっかりとお客さまに届けることが大事ですよね。台詞の中にある情報をしっかりとお客さまの耳に届けて、情報を理解し共有してもらう。キャラクラー性なども大事ですが、まずは台詞をちゃんと届けることができるかだと思います。

――なるほど。

 そのためにはまずは僕たちが台本を理解していないといけない。演じる側がまず複雑な時間軸やロジックを理解して、お客様をリードしたり、時にはミスリードもしなきゃいけない。そこを噛み砕いて役者たちがどう見せるかというところが難しいと思います。僕が演じるポアロは全ての謎を解き明かさなきゃならない役でもありますし。なんせ名探偵ですから(笑)。これから理解を深めて、緻密につくっていけたらと思っています。

◆公演情報◆
『オリエント急行殺人事件』
大阪:2019年7月26日(金)~7月28日(日) 森ノ宮ピロティホール
名古屋:2019年8月1日(木)~8月2日(金) ウィンクあいち 大ホール
東京:2019年8月9日(金)~8月18日(日) サンシャイン劇場
一般発売:6月16日(日)10:00~
公式ホームページ
公式twitter
[スタッフ]
演出:河原雅彦
Agatha Christie MURDER ON THE ORIENT EXPRESS
Adapted for the stage by Ken Ludwig
[出演]
小西遼生 室龍太(関西ジャニーズJr.) 春風ひとみ 伊藤純奈(乃木坂46) 宍戸美和公 松村武 伊藤梨沙子 田鍋謙一郎 マルシア 田口トモロヲ
〈小西遼生プロフィル〉
2005年、特撮 TVドラマ『牙狼』に、主人公・冴島鋼牙役で出演。2007年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』でマリウス役を演じ脚光を浴びる。TVドラマ、映画、舞台、LIVEと活動範囲は広い。最近の舞台出演作品は、『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』、ミュージカル『 生きる』、Japanese Musical『戯伝写楽2018』、音楽劇『魔都夜曲』など。8月24・25日に『KONISHI RYOSEI LIVE 2 DAYS − 空想改革 −』を開催。2020年1月にはミュージカル『フランケンシュタイン』再演への出演が決まっている。
小西遼生オフィシャルサイト
小西遼生オフィシャルブログ

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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