メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

仲原裕之&若林健吾&宮崎卓真インタビュー/下

『TAMAGOYAKI』、スタジオライフの源流がこの作品にある

真名子陽子 ライター、エディター


仲原裕之&若林健吾&宮崎卓真インタビュー/上 

ライファーになってしまいました(笑)

拡大左から、宮崎卓真、仲原裕之、若林健吾=岩田えり 撮影

――それぞれの役名には意味があるんですか?

仲原:あります。続けて読んでみてください。

――トキヲカケルアリス。アリス?

仲原:(笑)、観てのお楽しみです。僕が再度この作品に関わって思うのは、スタジオライフの源流みたいなものがこの作品にあるなと。倉田さんが若い頃に一気に書いたんだろうなって思いますし、80年代がベースになっていますが本質は何も変わっていなくて、この作品を今やることにすごく意味があるなと思っています。そこに脈々と受け継がれているスタジオライフの源流、根っこみたいなものを体現できたらいいなと思います。原点に帰るじゃないけれど、スタジオライフはこうやって培ってきたんだよというものをもう一度感じたいし、観てどう感じていただけるかわからないけれども、僕たちはこうやって脈々と受け継いでやっていますということも感じていただけたらうれしいです。時代に逆行しているようでも本質は30年経とうが40年経とうが100年経とうが変わらなくて、そういうスタジオライフという劇団の根っこを感じて欲しいな、感じていただけたらなという思いがあります。

――宮崎さんはこれまで何度もスタジオライフ公演に出ています。

宮崎:最初にご縁をいただいたのが『DAISY PULLS IT OFF』(2016年)です。オーディションを受けて出演が決まって、『BLOOD RELATIONS ~血のつながり~ 』を観させてもらったときに、藤原さん(スタジオライフ代表)が「スタジオライフは性根の曲がった奴はいないから、安心して来てくれ」とまっすぐに言ってくださってすごくほっとしました。もちろん顔合わせは緊張しましたが、皆さんとお話をさせてもらったり、一緒にお芝居を創らせてもらったりする中で、本当にまっすぐにお芝居に向き合っていて良い人たちだなと感じましたね。そこからライファー(スタジオライフファンの呼称)になってしまいまして(笑)、普通に観てます。みんなが支え合ってるところがすごく心地よくて、劇団としてみんながしっかり構成して作り上げてきた信頼関係が素晴らしいなと思います。

劇団としても一役者としてもうちょっと先に行きたい

拡大仲原裕之=岩田えり 撮影

仲原:実は今回、裏目標があるんです。全体でできたらいいなと思っているんですけど。劇団なのでチームワークはすでにあるんですね、これはなかったら嘘で。チームワークは勝手にできてくるから、その先に何かを見つけないかと。事あるごとに劇団力って言ってるけれど、それはあって当たり前だと思ってるんです。これだけ一緒にやってるんだからあって当たり前で、そこは客演の卓真が入ろうが大丈夫だから、それを持ったままもう一つ何かを見つけない?って。もうちょっと先に行きたいなと思ったんです、劇団としても一役者としても成長するために。『TAMAGOYAKI』を通して、出ているキャストにも観に来る劇団員にも、何か先に向かって行くための出口、劇中にも出口がキーワードで出てくるんですけれど、それがあったらいいなと思っています。

宮崎:僕は客演として出せていただいてるんですが、物語と自分が本当にリンクするんですよ。これが不思議なんですよね。

仲原:そう、すごく不思議だよね。いろんなところを見てキャスティングしていると思う。作品に出てくる3人が抱えているものって誰もが持っているものだから、それをどう繋げていくか。役の感覚と自分の感覚はやっぱり違うから、そこをどう融合させていくかは役者の仕事。稽古をしていく中で日常にどんどんリンクしていくから、そういう体質になっていくだろうし、そういう考え方になっていくだろうし。だから24時間役者をやってなきゃいけないし、寝ていても役のことを考えて生きなきゃないし、役を演じるというよりかはそこにいる人にならなきゃいけないし……まぁ、それがすごく難しいんだけど(笑)。1人の人間を理解するのに1カ月じゃ難しいんですよね。でもやらなきゃいけないから、そのもがきが見えないパワーとして伝わっていくのかなと思います。

若林:何が見つかるんだろうなあ、まったくわからないんだけどでも仲原さんが言っていることがすごくよくわかります。

◆公演情報◆
Studio Life『TAMAGOYAKI』
東京:2019年7月13日(土)~7月28日(日) 中野ウエストエンドスタジオ
公式ホームページ
[スタッフ]
作・演出:倉田 淳
[出演]
大村浩司、仲原裕之、宇佐見輝、若林健吾、千葉健玖、吉成奨人、前木健太郎、甲津拓平(客演)、宮崎卓真(客演)、高橋里央(客演)/藤原啓児

〈仲原裕之プロフィル〉スタジオライフ第八期生(2005年入団)。スタジオライフでの最近の出演作品は、『なのはな』『はみだしっ子~in their journey through life~』『カリフォルニア物語』『アンナ・カレーニナ』など。外部公演への出演も多数。
仲原裕之オフィシャルTwitter

〈若林健吾プロフィル〉
スタジオライフ第十一期生(2012年入団)。スタジオライフでの最近の出演作品は、音楽劇 『11人いる』『なのはな』『Happy Families』『はみだしっ子~in their journey through life~』『カリフォルニア物語』など。
若林健吾オフィシャルTwitter

〈宮崎卓真プロフィル〉
日本大学芸術学部演劇学科を卒業後、『天元突破グレンラガン~炎撃篇 其の壱・弐・参~』『六畳一間で愛してる』などに出演。スタジオライフ公演への出演は、音楽劇 『11人いる』『カリフォルニア物語』『DRACULA~The Point of No Return~』『DAISY PULLS IT OFF 』。
宮崎卓真オフィシャルTwitter

・・・ログインして読む
(残り:約1700文字/本文:約4133文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

真名子陽子の記事

もっと見る