名作15本と実演で「情念の美学」
2019年07月10日
6月22日から26日まで5日間、東京・渋谷のユーロライブ・ユーロスペースにて、「浪曲映画-情念の美学」という特集が開催されました。
昭和30年代前半くらいまで、浪曲は、日本で一番人気のある芸能でした。
……といって、これを読んでくださる方々、その状況を想像できるでしょうか?
浪曲師である私すら、実は、あんまり想像できない。
現在、空前の落語ブームらしく、東西に落語家さんが900人以上おられるそうです。
私の手元にある資料。昭和18年時点で、浪曲師は全国に3000人いたそうです。
昭和22年の芸能人長者番付を見ると、トップ10のうち、6人が浪曲師です。
ラジオでも、テレビでも、浪曲番組花盛り、町々の銭湯では、「〽旅ゆけば~~」と、広沢虎造の「次郎長伝」を湯船でうなるおじさんたちがたーくさんいた……そうです。
ふうん。
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