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【2】渋谷で浪曲映画にシビれた

名作15本と実演で「情念の美学」

玉川奈々福 浪曲師

 6月22日から26日まで5日間、東京・渋谷のユーロライブ・ユーロスペースにて、「浪曲映画-情念の美学」という特集が開催されました。

ななふく浪曲旅日記拡大「浪曲映画-情念の美学」

 昭和30年代前半くらいまで、浪曲は、日本で一番人気のある芸能でした。

 ……といって、これを読んでくださる方々、その状況を想像できるでしょうか?

 浪曲師である私すら、実は、あんまり想像できない。

昭和前期は浪曲の黄金期

 現在、空前の落語ブームらしく、東西に落語家さんが900人以上おられるそうです。
私の手元にある資料。昭和18年時点で、浪曲師は全国に3000人いたそうです。

 昭和22年の芸能人長者番付を見ると、トップ10のうち、6人が浪曲師です。

 ラジオでも、テレビでも、浪曲番組花盛り、町々の銭湯では、「〽旅ゆけば~~」と、広沢虎造の「次郎長伝」を湯船でうなるおじさんたちがたーくさんいた……そうです。

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筆者

玉川奈々福

玉川奈々福(たまがわ・ななふく) 浪曲師

横浜市生まれ。出版社の編集者だった94年、たまたま新聞で浪曲教室のお知らせを見て、三味線を習い始め、翌年、玉川福太郎に入門。01年に曲師から浪曲師に転じ、06年、玉川奈々福の名披露目をする。04年に師匠である福太郎の「徹底天保水滸伝」連続公演をプロデュースして大成功させて以来、数々の公演を企画し、浪曲の魅力を広めてきた。

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