メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

TETSUHARUインタビュー/下

オリジナルミュージカル『THE CIRCUS!』企画・構成/演出・振付を手がける

中本千晶 演劇ジャーナリスト


TETSUHARUインタビュー/上 

演出家になったのは「まさかの展開」

拡大TETSUHARU=岩田えり 撮影

――元々はミュージシャン志望でいらしたとか。それが演劇を学び、ダンスの道を志し、そして今は演出のお仕事をなさっているという、とてもユニークな経歴ですね。

 基本的に僕は音楽が好きなんです。音楽が好きだったからダンスを始めて、音楽をやるために色々な表現を学ぼうと思って演劇を始めました。ある時期ではダンス一本に絞ってやってきましたが、ひょんなところからお芝居もある舞台のお話をいただいて演出をやっていくうちに今に至る、みたいな(笑)。だから、ここを目指してきたという感じではないんです。

――目指してきたわけじゃないんですね。

 そうなんです。 演出家になろうと思ったことは一度もないですね。

――「なっちゃった」という感じ?

 そうですね……いろいろやってきた事が繋がったというか。だから、何だかすごくありがたいことですよ ね。 特にここをゴールとしてはいなかったので、「まさか」っていう展開です。

――そうなんですか!

 でも、結局は自分が作ったものをお客様に見ていただいて喜んでもらえるのが一番嬉しいんです。だから、アイデアが出なくなったり、もう時代についていけないな〜と感じたら、たぶんすぐにやめちゃうと思います。

――それではTETSUHARUさんが目指してきたこと、大事にしてこられたことは何なのでしょう?

 僕はエンターテインメントが好きなんです。 だから、コンサートの演出をするのも一曲ダンスの振りを作るのもお芝居を作るのも僕の中ではあまり変わらない。もっというと家でお菓子を作ったり料理を作ったりするのも、物を作るという意味では変わらないんですよ。

――なるほど!

 「これを入れたら美味しいんじゃないか」とか「こういう風に盛り付けたら美味しそうに見えるんじゃないか」とか、何かアイデアがあってそれを実現していくという点は同じです(笑)。たまたま今はショーを作るという役割なだけで、それが振付でも芝居の演出でもスタンスとしてはあまり変わらない。50人のライブハウスだろうと5万人の東京ドームだろうと、作る時のエネルギーも変わらないんです。僕の中で境目がないから、「演出」とか「振付」とか意識してきたことがあまりないのかも知れません。

◆公演情報◆
オリジナルミュージカル『THE CIRCUS! -エピソードFINAL-』
プレビュー:2019年9月13日(金) 新宿文化センター 大ホール
東京:2019年9月21日(土)~9月29日(日) 新国立劇場 中劇場
富山:2019年9月15日(日) 黒部市国際文化センター コラーレ カーターホール
愛知:2019年9月16日(月・祝) 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
大阪:2019年9月18日(水)~9月19日(木) 森ノ宮ピロティホール
神奈川:2019年10月2日(水) やまと芸術文化ホール メインホール
公式ホームページ

[スタッフ]
企画:TETSUHARU・中嶋章良
構成/演出・振付:TETSUHARU
脚本:広田光毅
音楽:増田俊郎
[出演]
屋良朝幸
矢田悠祐、越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)、寺西拓人(ジャニーズJr.)、田野優花、高橋駿一(PADMA)、奥村佳恵、菜々香・青柳塁斗/壮一帆、植木豪 ほか

〈TETSUHARUプロフィル〉
 音楽一家の家庭に育ち、幼い頃よりジャズに親しむ。15 歳でダンスを始め、バレエ、ジャズ、ストリート、シアターとオールラウンドの振付師として活躍。安室奈美恵、SMAP、Kis-My-Ft2、AKB48、乃木坂46 など数多くのアーティストPV やコンサート、ミュージカル、映画、ドラマ、CM など幅広く担当。2009 年からは舞台演出家としてのキャリアもスタート。主な演出・振付作品に、舞台『マラソン』、ミュージカル『プリシラ』、ミュージカル『オーシャンズ11』、ミュージカル『ロックオペラ モーツァルト』など。
TETSUHARU 公式twitter
TETSUHARU 公式instagram

・・・ログインして読む
(残り:約1526文字/本文:約3225文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

中本千晶

中本千晶(なかもと・ちあき) 演劇ジャーナリスト

山口県出身。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルート勤務を経て独立。ミュージカル・2.5次元から古典芸能まで広く目を向け、舞台芸術の「今」をウォッチ。とくに宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。主著に『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』『タカラヅカ流世界史』『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』(東京堂出版)、『鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡』(ポプラ新書)など。早稲田大学非常勤講師、NHK文化センター講師。

中本千晶の記事

もっと見る