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日韓の政治家たちよ、国民をあおるな!

こんな雰囲気なので、ミン・ヨンチの出演はいかがかと…。政治は自分たちで解決して!

ミン・ヨンチ ミュージシャン 韓国伝統音楽家

*この記事は筆者が日本語と韓国語の2カ国語で執筆しました。韓国語版(한국어판)でもご覧ください。

拡大東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)外相会議で非難し合った河野太郎外相(中央)と韓国の康京和(カン・ギョン・ファ)外相(手前右)。続いて開かれた東アジアサミット外相会議では目を合わせようとしなかった=2019年8月2日、バンコク

政治や経済の問題なんですよ、結局は!

 本当にひどい状況になった。これはいてもたってもいられなくなり、書くことにする。

 おそらく、15年周期くらいでやってくる、日韓の喧嘩。私からすると、「また、始まったか……」。

 お互いの言い分も分かる。

 「もうこれ以上、負けない!」
 「もうこれ以上、黙っておかない!」

 OK!! 分かります!!

 何か普段からたまっていたのでしょ。お互いに、いやに思うことが。言葉や表に出せなかったけど、あんなこと、こんなことが。普段から、そう思っていたのでしょう。

 けどね、政治や経済の問題なんですよ。結局は!

 その問題を、マスコミなどを利用して、市民たちをあおってるんですよ!!

 政治家たちは次の選挙の票が欲しいから。安倍さんは北朝鮮嫌いだから、今、北朝鮮と仲が良い文さんが嫌い。文さんは、韓国では今あまり支持率が良くないので、ここぞとばかりに嫌日を唱えて市民の心をつかもうとしている!

 バカじゃないの!!??

 自分の支持率が上がるからでしょ。

 票や支持率は他のもっと良い事で、取れるはず。

 政治家のバックにいる、経済人たちも、相手を否定しないで、いい物を作るのに時間を使い、努力しなさい!!

 日韓の関係が悪くなって、得をするからでしょ。自分の会社の製品が、もっと売れるようになるからでしょ。

 黙っててもバレバレですよ!!

僕の出演も「いかがなもの」らしい…

 こうやって書くのにも、勇気がいります。

 僕のジョブである、日韓交流関係の、公演は全てキャンセル。

 周りの日本語や韓国語、文化や教育に関する行事やスケジュールがほぼキャンセル……。

 また、つい先日電話で聞いた話が、韓国で8月に大きな公演があって、その出演者選考会議に僕の名前が上がったと。

 その出演者選考会議で、スタッフが、今、国がこんな雰囲気なので、ミン・ヨンチの出演はいかがなものかと……。

 そこで、キム・ドクス(サムルノリ創始者)先生、後輩のシンちゃん(「アンサンブル・シナウィ」という伝統音楽のグループの代表)や、他のミュージシャンたちが、「何を言ってるんだ! 今、こういう時だからこそ、ミン・ヨンチを出演させなきゃいけないんだろう!」。

 この話を聞いてびっくりした。「今この両国の雰囲気」に僕も当てはまるのにビックリ。

 なぜ、僕が、今、国の雰囲気と、関係があるの?

 僕はね、日本で生まれた!

 祖父祖母が植民地時代、仕事が無くなり生活に困って日本に引っ越したのだ。祖父祖母も「日本籍」となった。けど、終戦後、日本は朝鮮半島から来た人を一方的に一律「朝鮮籍」に戻したのだ。

 だから、僕は、今も韓国人。日本にいる韓国人。

 日本の友達も半分、韓国の友達も半分。

 両国を行き来し、音楽をやっているだけ。

 半分半分だから、主観的にも、客観的にも感じているので、発言します!!

 政治家たちよ、国民をあおるな!!

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筆者

ミン・ヨンチ

ミン・ヨンチ(閔 栄治) ミュージシャン 韓国伝統音楽家

大阪生まれ。幼少の頃からブラスバンドやドラムを経験し、高校から韓国へ。旧李王朝雅楽部養成所であった国立国楽高等学校に入学、ソウル大学音楽学部国楽科卒。1992年サムルノリ競演大会個人部最優秀賞。1992年国楽室内管弦楽団「スルギドゥン」に入団。1993年スーパー・パーカッション・グループ「PURI」創団メンバー。イ・ムンセ(歌手)のテレビ番組にも出演。現在も韓国伝統音楽とジャンルの違う音楽とのコラボレーションに活動中で、2009年に立ち上げた公演「新韓楽」ではジャズとコラボ―レーションした。日韓両国で数多くの公演。アルバム「HANA」(2015年/ユニバーサルミュージック・ジャパン)をリリース。ライブでは日本全国3万人を動員。国楽管弦楽の作曲にも力を入れ、2014年韓国文化芸術委員会で作曲賞受賞。「大衆に楽しんで聞いてもらえる楽曲作り」を目指す。

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