メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

ビートルズからGSへ――ジャニーズの好敵手登場

太田省一 社会学者

「4人はアイドル」?

 日本に男性アイドルの存在が意識され始めたのはいつごろだろうか? ザ・ビートルズ(以下、ビートルズと表記する。他のグループ名についても同様)の来日は、ひとつの節目だろう。

66年6月、来日し羽田空港に降り立ったビートルズ拡大1966年6月、羽田空港に降り立ったビートルズ
 ビートルズが来日し、日本武道館で公演を行ったのは、1966年6月の終わりから7月初めのことである。日本到着の際、JALの法被を着て飛行機のタラップに立つメンバー4人の写真を見たことのあるひとは多いはずだ。

 その前年秋、彼らの2作目の主演映画が日本で封切られた。タイトルは、『ヘルプ! 4人はアイドル』。ただし原題は「HELP!」のみで、「4人はアイドル」は日本公開に当たって付け足されたものである。

 つまり、「ビートルズの4人はアイドルである」という認識が、そのとき日本人、少なくとも映画関係者のなかに存在したことになる。とはいえ、ここで言われる「アイドル」という表現がいまと同じ意味合いで使われているのかどうかは、吟味する必要がある。

 そこで思い出すのは、

・・・ログインして読む
(残り:約2709文字/本文:約3995文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

太田省一

太田省一(おおた・しょういち) 社会学者

1960年、富山県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。テレビ、アイドル、歌謡曲、お笑いなどメディア、ポピュラー文化の諸分野をテーマにしながら、戦後日本社会とメディアの関係に新たな光を当てるべく執筆活動を行っている。著書に『紅白歌合戦と日本人』、『アイドル進化論――南沙織から初音ミク、AKB48まで』(いずれも筑摩書房)、『社会は笑う・増補版――ボケとツッコミの人間関係』、『中居正広という生き方』(いずれも青弓社)、『SMAPと平成ニッポン――不安の時代のエンターテインメント 』(光文社新書)、『ジャニーズの正体――エンターテインメントの戦後史』(双葉社)など。最新刊に『ニッポン男性アイドル史――一九六〇-二〇一〇年代』(近刊、青弓社)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

太田省一の記事

もっと見る