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ミュージシャンは東京五輪に無関心でいられない!

9.1下北沢ライブ! 腐敗と欺瞞に満ちた東京オリンピックはや・ら・せ・な・い

花咲政之輔 ミュージシャン バンド「太陽肛門スパパーン」代表

「資本制社会」「安倍」「アメリカ」

 自分たちが一貫して訴えているのは、折々の時事トピックにより焦点課題は変化しますが、「資本制社会をぶっつぶせ」「安倍をやめさせよう」「アメリカ帝国主義をぶっつぶせ」の3つです。

 2011年3.11以降、脱原発(「反」ではない)シングルイッシューのネオリベラル「リベラル」とでもいうべき市民活動家が増加しており、音楽家で反安倍をいう人たちは大方そのあたりの人たちに随伴していますが、私たちは彼らに与(くみ)しません。

 彼らは原発問題の根底に経済、貧困問題が横たわっていることを意識的に無視するか、軽視しているように思います。

 もちろん大前提として私たちも反原発であり、全ての原子力発電所の即時廃止を求めています。しかし階級闘争を不問に付して「優しい資本主義」で担保された自らの快適な生活の延長線上にクリーンエネルギーの革命を見ているようでは、決して反原発は実現できないし、実現できたとしても、世界経済の垂直分業の中で、「発展途上国」に原発を押し付けていくのが関の山でしょう。

 だから我々は最近この3つを説明するとき敢(あ)えて「資本制社会をぶっつぶせ」をまず第一に挙げて強調するようにしています。

 そして現在のメインスローガンはもちろん「2020年東京オリンピックをぶっつぶす!」です。

拡大リオ五輪閉会式で「マリオ」に扮した安倍首相=2016年8月21日、マラカナンスタジアム

リオの悪夢を再現させるな!

 多くのメディアがスポンサーになっているということが非常に影響していると思うのですが、あと1年に迫っている東京オリンピックに対する反対の声が非常に少ないことに我々は危機感を抱いています(己の非力に対する自己批判ももちろん含みます)。

 オリンピックが、金と欲にまみれた国家権力の祭典であり、環境を破壊し無慈悲なジェントリフィケーションを伴うものであり、マッチョで能力主義的な資本主義的価値意識を喧伝(けんでん)・強制するものでしかないことは明らかであって、全世界の心ある人民はその廃止を願っています。

 そして音楽に携わるものとして、オリンピックには決して無関心ではいられない事情もあります。

 リオデジャネイロオリンピックでも、その前のロンドンオリンピックでも、多くのミュージシャンが国家動員され、人民を愚弄(ぐろう)・虚勢するのに一役買ったのは記憶に新しいところですが、現在、日本でも着々と多くの「サブカル」「反体制」ロックミュージシャンがオリンピックを軸(餌)に国家権力の下に組織されてしまっています。

 リオデジャネイロオリンピック閉会式の安倍マリオとそれを寿(ことほ)ぎ、付き従った椎名林檎・三宅純・中田ヤスタカ・村田陽一たちの姿を覚えていますか?

 あんな悪夢を東京で再現させてはならないのです。

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筆者

花咲政之輔

花咲政之輔(はなさき・まさのすけ) ミュージシャン バンド「太陽肛門スパパーン」代表

埼玉県生まれ。プロレタリア芸術運動の再生と復権を志向する「太陽肛門工房」代表。 早稲田大学当局による2001年地下部室強制封鎖に反対、報復的措置により立ち入り禁止処分とされた3人のうちの1人。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです