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瀬奈じゅんインタビュー/上

ミュージカル『ラ・マンチャの男』、白鸚さんと一緒にお仕事をさせていただきたい

真名子陽子 ライター、エディター


拡大瀬奈じゅん=久保秀臣 撮影

 ミュージカル『ラ・マンチャの男』が9月7日に大阪・フェスティバルホールで初日を迎えます (宮城、愛知、東京公演と続く)。『ラ・マンチャの男』はスペインの国民的小説「ドン・キホーテ」を原作としたミュージカルで、1965年にブロードウェイにて初演。1969年に市川染五郎(現 二代目松本白鸚)主演で、日本で初めて上演され、翌年1970年には、日本人として初めてブロードウェイから招待を受けて、全編英語のセリフで海外の役者と渡り合い、計60ステージに立ちました。そしてこれまでの総上演回数は1,265回に上り、本公演中の10月には通算上演回数1300回を突破します。

 初演から50年が経ち、新しいキャストを迎え更なる歴史を刻むミュージカル『ラ・マンチャの男』。ドン・キホーテが想い姫と慕うアルドンザ役に挑む元宝塚歌劇団月組トップスターの瀬奈じゅんさんにお話を伺いました。

作品や演じるアルドンザ役、白鸚さんについてはもちろん、アルドンザを通して感じる生き様、宝塚時代にのんきさんと呼ばれていた瀬奈さんがトップスターになったきっかけや、そして今後の夢について語っていただきました。

物語と演者の皆さんの気迫に感動した

拡大瀬奈じゅん=久保秀臣 撮影

――前回の『ラ・マンチャの男』を観劇されたそうですが、その時の感想を聞かせてください。

 幕開きのギターの音色とそのギターに合わせてフラメンコを踊る方のシルエットが浮かび上がった瞬間に鳥肌が立ちました。以前からバレエの作品を通じてドン・キホーテという人物は知っていてすごく魅力を感じていましたが、物語と演者の皆さんの気迫にさらに感動しました。

――演じるアルドンザ役についてはどんな印象を?

 実際にお稽古をしていて本当にパワーのいる役だなと感じています。舞台を拝見した時に霧矢大夢さんが演じたアルドンザからパワーをいただいた気がしたんです。ですから私もアルドンザとしてパワーを出せるようにしたいと思っています。とても大変な役ですが私の大変さは出ないように、役としての苦しさや懸命さが出るように演じていきたいなと思っています。

――役としてのとはどういうことでしょう?

 劇中劇で囚人がアルドンザ役を演じるという設定ですが、彼女に起こる様々な出来事、心を動かされる出来事が短い時間の中に凝縮されているので、瞬発力が必要ですし体力的にも精神的にもとても力のいる役だと思っています。

――アルドンザ役が決まったときの率直な気持ちは?

 オーディションでアルドンザが歌う楽曲を歌わせていただいた際、とにかく役として歌うことに集中しました。その場で白鸚さんとお話しさせていただいた時間がとても充実していたんです。オーディションに落ちても悔いはないというくらい良い時間を過ごさせていただいたので、受かったと聞いた時は、白鸚さんや共演者の皆さんと役として心を通わせることができるんだという喜びでいっぱいになりました。

――白鸚さんとはどんなやりとりがあったのでしょうか?

 短い時間だったのですが、アルドンザの人物像をたくさん語ってくださいました。そのときはまさか自分が演じられるとは思っていなかったのですが、白鸚さんの熱い思いを感じて、一緒にお仕事をさせていただきたいなと思ったんです。

◆公演情報◆
ミュージカル『ラ・マンチャの男』
大阪:2019年9月7日(土)~9月12日(木) フェスティバルホール
宮城:2019年9月21日(土)~9月23日(月) 東京エレクトロンホール宮城
愛知:2019年9月27日(金)~9月29日(日) 愛知県芸術劇場大ホール
東京:2019年10月4日(金)~10月27日(日) 帝国劇場
公式ホームページ
★大阪・中之島フェスティバルタワーにて『ラ・マンチャの男』パネル展実施中!(9月12日まで)。詳しくはこちら
[スタッフ]
演出:松本白鸚
脚本:デール・ワッサーマン
作詞:ジョオ・ダリオン
音楽:ミッチ・リー
訳:森 岩雄、高田蓉子
訳詞:福井 崚
振付・演出:エディ・ロール(日本初演)
[出演]
松本白鸚、瀬奈じゅん、駒田 一、松原凜子、石鍋多加史、荒井洸子、祖父江進、大塚雅夫、白木美貴子、宮川 浩、上條恒彦 ほか

〈瀬奈じゅんプロフィル〉
 1992年宝塚歌劇団入団。2005年『JAZZYな妖精たち/REVUE OF DREAMS』で月組トップスターに就任。2009年『ラスト プレイ/Heat on Beat!』で宝塚歌劇団を退団。退団後は、舞台を中心に映像作品にも活躍の場を広げる。最近の主な舞台出演作品は、『細雪』『サムシング・ロッテン!』『シティ・オブ・エンジェルズ』『FUN HOME ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』など。2012年に菊田一夫演劇賞 演劇賞、岩谷時子賞 奨励賞をW受賞。2020年にミュージカル『ヘアスプレー』への出演が決まっている。
瀬奈じゅん公式ホームページ

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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