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映画「蜜蜂と遠雷」の大きな魅力と少しの限界

映像化不可能のW受賞作に挑んだ豪華キャスト「音にできない文章を音にする」

市川速水 朝日新聞編集委員

映像化不可能と言われた傑作

 2019年秋、映画「蜜蜂と遠雷」が大きな話題となるだろう。

 史上初めて「直木賞」と「本屋大賞」をW受賞した恩田陸の小説の映画化だ。10月4日から全国で上映される。

拡大映画「蜜蜂と遠雷」のチラシから
 国際ピアノコンクールでの超エリート・天才・異才たちの激突模様と、そこに至るまでの人生の葛藤。厳しい選考を通じての成長と友情。

 主役級のピアニストがたくさんいて目がくらむような、いや、実の主役はコンクールという舞台なのか、ピアノなのか、それとも音楽そのものなのか――。原作は、読む人によって様々な感動が味わえる名作だったといえるだろう。

 それが映画化されると聞いて驚きながら、真っ先に試写会に行く機会を得た。

 パンフレットなどで強調されているキャッチフレーズは「映像化不可能と言われた傑作がついに実写映画化!!」。

 なぜ「映像化不可能」とされていたのか、理由は簡単。難問が一つや二つではない。

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筆者

市川速水

市川速水(いちかわ・はやみ) 朝日新聞編集委員

1960年生まれ。一橋大学法学部卒。東京社会部、香港返還(1997年)時の香港特派員。ソウル支局長時代は北朝鮮の核疑惑をめぐる6者協議を取材。中国総局長(北京)時代には習近平国家主席(当時副主席)と会見。2016年9月から現職。著書に「皇室報道」、対談集「朝日vs.産経 ソウル発」(いずれも朝日新聞社)など。

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