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オダギリジョー初監督作品、VR――日本映画の活躍

 コンペの是枝裕和監督『真実』以外にも日本映画は健在だった。並行開催の「ベニス・デイズ」(カンヌの監督週間に当たる)では、俳優のオダギリジョーが初監督した『ある船頭の話』(公開中)が上映された。柄本明が山奥の渡し船の船頭を演じ、これまで海外の監督との仕事の多いオダギリらしい妥協のない映像は、大きな拍手を浴びた。

オダギリジョーが初監督した『ある船頭の話』拡大オダギリジョー(右)初監督作品『ある船頭の話』の上映後の会場で=撮影・筆者
 『真実』は日仏の合作でこちらは日本映画だが、撮影はオーストラリア出身で香港映画の撮影で知られるクリストファー・ドイルで、夏から冬までの川と山々の多様な表情を見せた。衣装デザインは国際舞台で活躍する日本人ワダエミで、音楽はアルメニア出身のティグラン・ハマシアン。国際的なスタッフを集結した形でこの映画が生まれたのは、10年ほど前の撮影現場でのオダギリとドイルとの会話からだという。

 オダギリは

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筆者

古賀太

古賀太(こが・ふとし) 日本大学芸術学部映画学科教授(映画史、映像/アートマネジメント)

1961年生まれ。国際交流基金勤務後、朝日新聞社の文化事業部企画委員や文化部記者を経て、2009年より日本大学芸術学部映画学科教授。専門は映画史と映画ビジネス。訳書に『魔術師メリエス――映画の世紀を開いたわが祖父の生涯』(マドレーヌ・マルテット=メリエス著、フィルムアート社)、共著に『日本映画史叢書15 日本映画の誕生』(岩本憲児編、森話社)など。個人ブログ「そして、人生も映画も続く」をほぼ毎日更新中。http://images2.cocolog-nifty.com/

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