真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター
大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
『ファントム』、相手役との一つひとつの瞬間を大切にしていきたい
――ダブルキャストで相手役が変わることについてはいかがですか?
そうですね、公演が始まると今日はこの方だからと意識することはありますが、稽古場では自分は変えずに、相手が出されてきたものに対して素直に返そうというスタンスでやっています。相手がこの人だからこうしようとはあまり思わないですね。でも、お客さまから相手役が変わると違いますねと言ってくださいますので、自然にそれぞれの方とやり取りができているのかなと思っています。相手役の方との一つひとつの瞬間を大切にしていきたいです。
――加藤さんと城田さんのイメージは?
お二人とも初めて共演させていただくのですが、私の勝手な印象になりますが、加藤さんはエリックの悲劇性がすごく似合われる方だなと思います。舞台を拝見して、声もそうなんですがどこか憂いを感じるところがあったり、優ささの中に寂しさが聞こえてきたり、そういう印象があります。城田さんは、なぜこの方の歌はこんなに言葉が入ってくるんだろうといつも思うんです。パワーが伝わってきたり、気づいたら涙が出ていたりすることがありましたので、表面的な表現ではなく心の奥にズンとくるような表現をされる方だなという印象です。お二人にいろんなことを教えていただきたいですし、どんなファントムを創られるのかとても楽しみです。
――ご自身もダブルキャストですね。
同じ役の役者さんがいることでやはり刺激を受けることがたくさんあります。私は負けず嫌いなところがあるので(笑)、もう一人の方が今日はこういう表現をされてきたんだと思うと、私ももっとがんばろうと思いますし、役を客観視できることもとてもありがたいです。ダブルやトリプルキャストの方々のお芝居をみて、私が表現したいのはこっちかなって自分の方向性が定まることが多いので、今回も愛希さんからいろんなことを吸収して学ばせていただきたいなと思っています。
◆公演情報◆
ミュージカル『ファントム』
東京:11月9日(土)~12月1日(日) TBS赤坂ACTシアター
大阪:12月7日(土)~12月16日(月) 梅田芸術劇場メインホール
★東京 11月25日(月)18:15追加公演決定!
【Wキャスト出演者】
ファントム役:城田 優、クリスティーヌ役:木下晴香、シャンドン伯爵役:木村達成
【一般発売日】2019/10/26(土)10:00AM~
販売窓口、先行販売情報は公式ホームページへ!
[スタッフ]
原作:ガストン・ルルー
脚本:アーサー・コピット
作詞・作曲:モーリー・イェストン
演出:城田 優
[出演]
加藤和樹/城田 優(Wキャスト)、愛希れいか/木下晴香(Wキャスト)
廣瀬友祐/木村達成(Wキャスト)、エリアンナ、エハラマサヒロ、佐藤 玲、神尾 佑、岡田浩暉 ほか
〈木下晴香プロフィル〉
2017年にオーディションでジュリエット役を射止め『ロミオ&ジュリエット』に出演。以降、ミュージカルを中心に活躍。主な出演作品は、『モーツァルト!』、Super神話音楽劇 第2回東京公演『ドラマティック古事記』、『ロミオ&ジュリエット』(‘19再演)、『銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠』など。また、ディズニー実写映画『アラジン』では、ヒロインのジャスミン役の吹き替えと歌唱を担当。2020年に3、4月に、ミュージカル『アナスタシア』で初の主演(Wキャスト:葵わかな)が決まっている。
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