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佐野勇斗インタビュー/下

『里見八犬伝』、熱いんだけれどどこか冷めている……なかなか難しい役どころ

真名子陽子 ライター、エディター

佐野勇斗インタビュー/上 

受けることを忘れたら斬られます

――お稽古に入る前に殺陣の練習をされたそうですが、いかがですか?

 いやあ、難しいです。本当に難しいです。

――どんなところが?

 間合いといいますか、刀が長いのでどの距離感でいれば良いのか? 近いと当たってしまいますし、実際振ってみて、それでは人は斬れないと言われたり、距離感がすごく難しいんです。重心を下に落として全身を使いますから、バランスもとらなければいけないし、実際の刀は重たいですからその重量感も表現しないといけません。殺陣にも振り付けがあり、相手がいますので間違えられないですよね。受けることを忘れたら斬られちゃいますから(笑)。

――(笑)。やはり時代劇ならではの役作りがあるんですね。演じられる犬塚信乃役についてはいかがですか?

 すごく冷酷な人間というのが第一印象だったのですが、でも台本を読んでいくうちに仲間思いで人を思いやる気持ちもあって、熱いんだけれどもどこか冷めている……なかなか難しい役どころだなと感じています。

精一杯やっていたら現場の雰囲気は良くなる

拡大佐野勇斗=岸隆子 撮影
 
――主役ということは座長でもあります。

 座長って部活のキャプテンみたいに、がんばっていこうぜ!って奮い立たせる人を想像していたんですが、賢人くんを見て学んだことがあるんです。これまでにいくつか現場を経験させて頂いて、先輩方の姿を見て学んだことがあるんです。キャプテンみたいに引っ張らなくても、その人が現場にいるだけで明るくなって楽しい雰囲気にできるような人は素敵だなと思いました。僕自身まだまだ経験が浅いので、引っ張っていくというより、まず自分自身のことを精一杯全力でやっていたら、自然と現場の雰囲気は良くなっていくのかなと思っています。もちろん皆さんと仲良くお話したいですが、まずは自分のことを精一杯やりたいなと思っています。

――なるほど。その舞台の魅力って何だと思いますか?

 やっぱり生であるということ。迫力がありますし、お客さまの目の前で演じるわけですから、役者の技量も必要になってきます。毎日公演する中で伝わり方も日によって違います。そこが舞台のおもしろいところかなと思います。

◆公演情報◆
『里見八犬伝』
館山:10月14日(月・祝) 千葉県南総文化ホール 大ホール
東京:10月17日(木)~10月21日(月) なかのZERO 大ホール
大阪:11月2日(土)~11月3日(日) 梅田芸術劇場メインホール
福岡:11月12日(火) 福岡サンパレス
愛知:11月23日(土・祝)~11月24日(日) 名古屋文理大学文化フォーラム 大ホール
東京凱旋公演:11月30日(土)~12月8日(日) 明治座
公式ホームページ
[スタッフ]
脚本:鈴木哲也
演出:深作健太
[出演]
佐野勇斗、松田凌、岐洲匠、神尾楓珠、塩野瑛久、上田堪大、結木滉星、財木琢磨 ほか

〈佐野勇斗プロフィル〉
 2015年に映画『くちびるに歌を』で俳優デビュー。同年、ボーカルダンスユニットM!LKとしてもCDデビューを果たす。2018年に公開した映画『ちはやふる -結び-』で第28回日本映画批評家大賞の新人男優賞(南俊子賞)を受賞。現在公開中の映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』など映像作品を中心に活躍中。
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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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