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為末大が子どもたちに伝えたい生きるための言葉

子育て中の元五輪陸上選手が書いた子ども向けの本に込めた思いとは

為末大 株式会社Deportare Partners代表・元五輪選手

拡大小学校に出向き、陸上教室を行う為末さん

 「走る哲学者」と呼ばれた為末大さん。世界陸上選手権、ハードル競技で銅メダルを2度勝ち取り、オリンピックにも3度出場したアスリートである。陸上競技だけでなく、禅、ビジネスなど幅広いジャンルの著作がある為末さんが、この10月、子ども向けの本を刊行した。タイトルは『生き抜くチカラ ボクがキミに伝えたい50のことば』。なぜ子ども向けの書籍を書いたのか、何を伝えたいと思ったのかなどを聞いた。(構成・西所正道)

みんなが見ているから静かに?

拡大為末大さん
 4歳になる男の子がいるのですが、一緒にいると気づかされることがたくさんあります。

 あるとき、電車の中でうちの子が大きな声で話し始めたことがありました。僕は何気なく、「大きな声を出すの、やめなさい。〝みんなが見ているでしょ〟」と注意したんです。次の瞬間、子どもから「みんなが見ているからいけないの? おとうさん」と言われました。

 あの言い方は果たして適切だったのかをずいぶん考えました。

 社会通念に則って生きたほうが確かに生きやすい。でもそれに適応しすぎると、自分らしさを発揮しづらくなってしまうかもしれない。人の目を過度に気にせず、自分が目指すものをやり遂げる。そんなふうに子どもがしなやかに生き抜いていくには、どんなことを知っておいたほうがいいのだろう……。子どもが生まれてからそういうことをよく考えるようになったのです。

 それが子ども向けの本を書くきっかけになっています。

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筆者

為末大

為末大(ためすえ・だい) 株式会社Deportare Partners代表・元五輪選手

1978年、広島県生まれ。世界選手権400mハードルで、01年、05年と銅メダルを獲得。オリンピックは、00年のシドニー大会、04年のアテネ大会、08年北京大会と3回連続出場。男子400mハードル47秒89は、現在も日本記録。2012年6月の日本選手権を最後に引退した。現在、Sports×Technologyに関するプロジェクトを行うDeportare Partners代表、新豊洲Brilliaランニングスタジアム館長をつとめる。