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私はなぜ文化庁委員を辞めたのか【下】

あいちトリエンナーレ問題を「表現の自由」の将来につなげるには

野田邦弘 横浜市立大学大学院都市社会文化研究科客員教授(創造都市論)

有識者、研究者らからの抗議声明続く

あいちトリエンナーレ拡大東京芸術大学の教員や学生、卒業生らが、文化庁があいちトリエンナーレへの補助金を不交付にしたことへ反対の声を上げた集会=2019年9月27日、東京芸術大前

 かつて文化庁の外部委員として関わった有識者たちの声明文「文化・芸術分野における公的資金助成外部審査員従事者等有志・賛同者」には10月21日現在1400人が名を連ねている。関係団体、関連学会、東大や東京藝大などの大学教員有志からも続々と抗議声明が続いている。筆者が理事をつとめる日本文化政策学会も10月14日に声明を発表した。

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筆者

野田邦弘

野田邦弘(のだ・くにひろ) 横浜市立大学大学院都市社会文化研究科客員教授(創造都市論)

2004年まで横浜市職員として「クリエイティブシティ・ヨコハマ」の策定や「横浜トリエンナーレ2005」など文化行政に携わる。主な著書に『文化政策の展開』、『創造都市横浜の戦略』、『文化行政−はじまり・いま・みらい』、『イベント創造の時代~自治体と市民によるアートマネジメント』、共著に『地域学入門』、『創造都市への展望』『アートがひらく地域のこれから―クリエイティビティを生かす社会へ』など。鳥取大学特命教授を務めた。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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