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緒月遠麻&十碧れいや&花陽みくインタビュー/上

ジェットラグプロデュース『終わらない世界』で共演

中本千晶 演劇ジャーナリスト


 もし、小惑星の衝突によって「世界が終わる」と知らされたらどうするか? さらに、衝突がギリギリのところで回避され、終わると思っていた世界が終わらなかったら?? ジェットラグプロデュース『終わらない世界』は、そんな究極の事態の中で、舞台をこよなく愛する人たちが如何なる行動を取ったかを描いた作品だ。2017年に大和悠河主演で上演された作品の再演だが、今回は主演の緒月遠麻をはじめ出演者に合わせて脚本もかなり改変される予定だ。

 スターファイルではこの作品の出演者によるインタビューを、趣向を変えて2回にわたってお届けする。第1弾は緒月遠麻・十碧れいや・花陽みくによるタカラヅカバージョン。インタビューは一度めの本読みが終わった段階で行われた。芝居へのこだわりから懐かしの思い出話まで、元タカラヅカの3人ならではの息のあったやりとりをどうぞ。

緒月さんが劇中劇で男役、そして相手役は!?

拡大左から、十碧れいや、緒月遠麻、花陽みく=宮川舞子 撮影

――まず、皆さんの役についてお伺いしていきたいのですが、緒月さん演じる七瀬ミワコはスター女優であり、劇中劇の中では男役としてライアン・クーパーを演じます。本読みされてみての印象はいかがでしたか?

緒月:今年の初めの『ベルサイユのばら45』で久しぶりに男役をさせていただきましたが、その時とは違った感じが…何だか「こっ恥ずかしかった」です。

(全員笑)

緒月:「ベルばら」は在団中も一度やっているし、周りの雰囲気もタカラヅカ時代と同じなのでそんなに「こっ恥ずかしい」ことはないのですが、卒業して5年経って改めて普通の舞台で男役を演じるのは初めてなので緊張します。

十碧:でも、私は本読みの時からテンションが上がりました。「うわ〜、かっこいいっ!!」と(笑)。

緒月:最初「誰がこの男役をやるんだろう」って思っていたら台本に「ミワコと2役」と書いてあって、「やばい! これ私だ」と焦りました。やらせていただくからにはちゃんとやらなきゃと思うのですが、今のところは「こっ恥ずかしい」感じからまだ抜け出せません。

――十碧さんは野宮サヨコ役、ミワコさんとはライバル的な役どころです。

十碧:そうなんですよ! 恐れ多い(笑)。

――十碧さんは逆に1年前に宝塚をご卒業されたばかりです。

十碧:女役は2回目なんです(笑)。

緒月:まだ辞めて1年しか経ってないの? 髪がだいぶ伸びたね。

十碧:そうなんです。1年でだいぶ伸びました。

緒月:女の子みたいだね。

――いえ女の子ですから!(笑)。

十碧:女役をやるからには女性らしくと思って(笑)。でも、劇中劇では何と私がメアリーという役で…。

緒月:そうそう。私ちょっと震えたんですけど!

花陽:台本をいただいた時、休憩時間にすぐ「ちょっと私、緒月さんの相手役だよね?」って…。

(一同爆笑)

十碧:じつはタカラヅカ時代には女役をやったことがなくて、男役さんの相手役もしたことがないので、めっちゃ緊張します(笑)。でも、緒月さんのライアンは確実にかっこいいだろうから絶対に照れるだろうなと思っています。

緒月:やめて〜〜!

十碧:間違いない、間違いないです!

緒月:私がちゃんと男にならないと、女の子に見えないものね。

十碧:何せ相手役がデカいんで(笑)。

拡大花陽みく=宮川舞子 撮影

――そして花陽さんが花咲キョウコ役。台本を読むと若い女の子の設定のようです。

花陽:私、こんなキャピキャピした役は在団中もあまりやったことがないんです。

緒月:合いそうだけどね。

十碧:合いますよね。

花陽:後半は3人組でコミカルな部分を担当するんです。そんな役どころもあまりやったことがないのですが、台本を読んだら面白くて、どうやって引っ掻き回そうかなと(笑)。お二人の女優様方とは違う場面が多いのですが、テンポや突っ込むタイミングなども勉強になりそうです。

緒月:そうそう、笑いは「間」ですから!

花陽:頑張って若くなろうと思います(笑)。

◆公演情報◆
ジェットラグプロデュース『終わらない世界』
東京:12月11日(水)~12月15日(日) 博品館劇場
☆チケット 10月26日(土)~発売中
公式ホームページ
[スタッフ]
作・演出:益山貴司(劇団子供鉅人)
[出演]
緒月遠麻、上遠野太洸、中尾拳也、十碧れいや、シューレスジョー、花陽みく、藤田奈那、結城洋平、間瀬富未子、安楽信顕/田野聖子、成島敏晴

〈緒月遠麻プロフィル〉
元宝塚歌劇団・宙組・男役。2000年、第86期生として宝塚歌劇団に入団。雪組に配属。2012年に宙組へ組替え。2015年宝塚歌劇団を退団。主な出演作品は、『トムとジェリー 夢よもう一度』、『ロマンシング サガ THE STAGE 〜ロアーヌが燃える日〜』など。2020年4月~5月に舞台『新 陽だまりの樹』への出演が決まっている。
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〈十碧れいやプロフィル〉
元宝塚歌劇団・星組・男役。2007年、第93期生として宝塚歌劇団に入団。星組に配属。2018年宝塚歌劇団を退団。退団後の出演作品は、『暁の帝〜朱鳥の乱編〜』。
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〈花陽みくプロフィル〉
元宝塚歌劇団・月組・娘役。2007年、第93期生として宝塚歌劇団に入団。月組に配属。2016年宝塚歌劇団を退団。宝塚歌劇団時代の芸名は花陽みら。退団後の出演作品は、『藤間勘十郎文芸シリーズ 牡丹燈籠』、『ACTMENT PARK』『ベルサイユのバラ45』など。
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筆者

中本千晶

中本千晶(なかもと・ちあき) 演劇ジャーナリスト

山口県出身。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルート勤務を経て独立。ミュージカル・2.5次元から古典芸能まで広く目を向け、舞台芸術の「今」をウォッチ。とくに宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。主著に『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』『タカラヅカ流世界史』『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』(東京堂出版)、『鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡』(ポプラ新書)など。早稲田大学非常勤講師、NHK文化センター講師。

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