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上遠野太洸&中尾拳也&結城洋平インタビュー/下

ジェットラグプロデュース『終わらない世界』

中本千晶 演劇ジャーナリスト


上遠野太洸&中尾拳也&結城洋平インタビュー/上

劇中劇と現実、人格の差が出てくると面白い

――結城さんの役はいろいろありますけれども、ご自分として気になっている場面はありますか?

結城:面白くなりそうだなと思っているのは、劇中劇から現実に戻るときの切り替えの部分です。劇中劇の中での人格と現実に戻った時の人格の差が出てくると、面白くなるんじゃないかなと思っていますね。

――劇中劇はジョバンニという役をされますが。

結城:1920年代のマンハッタンですよね。全然イメージがわかなくて(笑)。

――1920年代のアメリカ…タカラヅカの人は得意な時代ですね。

結城:そうなんですね。だって遠麻さんカッコよかったですから。

――世界恐慌の前の「狂騒の20年代」という、アメリカが勢いに乗っていた時代ですよね。よくタカラヅカの作品の舞台になる時代です。

結城:いやもう完成していたというか、ライアン・クーパーだなと思いましたもんね。

拡大左から、中尾拳也、上遠野太洸、結城洋平=岩田えり 撮影

――シューレスジョーさんの話が出ましたが、その他にも共演者の方で気になった方はいらっしゃいましたか?

上遠野:田野(聖子)さんは安定感があるなと思いましたね。もうこのままできるんじゃないかというくらい。タカラヅカ組はやっぱり声の質が違いましたよね、パンと飛んでくる感じでした。

――立っていた劇場が大きいからでしょうか。でも、先日のインタビューでは、どうしても芝居が大きくなってしまうということを気にしてらっしゃいました。

上遠野:小さくても駄目だけど、大きすぎても箱に合わないことがあるから難しいですね。

結城:でも、時代感としてはすごく合っていましたよね。

上遠野:特に劇中劇の感じとか。 あとは「終わらない世界」という、ある意味世紀末みたいな状況の中で求められる思い切りの良さも合ってるのかなと。

結城:僕は間瀬(富未子)さんと花陽(みく)さんと3人のチームで芝居をすることが多くなると思うのですが、読み合わせの時はわちゃわちゃしてすごく楽しかったですね。面白くなりそうな予感はしています。

――花陽さんも「盛り上げたいです!」とおっしゃっていました。

中尾くんはムードメーカーになりそう

拡大中尾拳也=岩田えり 撮影

――せっかく3人ですし、他の2人に聞いてみたいことがあったらどうぞ。

中尾:(上遠野に)この間、東映の『GOZEN』に出てましたよね? のすけ(松村龍之介)、知り合いです。前ちゃん(前山剛久)も知り合いです。

上遠野:そうなんだ!

中尾:のすけは『戦国BASARA』で一緒で、前ちゃんは舞台『K -MISSING KINGS-』で一緒でした。

上遠野:東映で「ムビ×ステ」っていう、映画と舞台を連動させる企画をやっていて、その舞台の方で共演したんです。やっぱり2.5次元舞台に出ている役者さんってみんな顔見知り、みたいな感じ?

中尾:みんな知ってる。

結城:そうなんだ。

上遠野:公演期間が長いでしょ。60公演とかやるらしいですよ。

中尾:刀剣(乱舞)とかはそうですね。だから関係が濃くなる。しかも男だけだし。

結城:逆に2.5次元の芝居を多くやってきて、今回のようなストレートプレイをやるにあたっての不安とか、あります?

中尾:不安しかないです。しかも、一番年下なので。稽古が始まるまでドキドキですね。

上遠野:でも、今日会って話した感じだとムードメーカーになりそう(笑)。

結城:なりそうだよね。

上遠野:大丈夫だと思う! 不安はあるかもしれないけれど、頑張らなくても自然と自分の立ち位置を確立できると思う。

結城:きっと皆いじり始めると思うし、大丈夫だと思う。

上遠野:かっこうのいじり対象になりそう。

結城:でも、いじる人って誰だろう。益山さんかな?

上遠野:益山さんだな。益山さんのターゲットになりそう。

◆公演情報◆
ジェットラグプロデュース『終わらない世界』
東京:12月11日(水)~12月15日(日) 博品館劇場
☆チケット 10月26日(土)~発売中
公式ホームページ
[スタッフ]
作・演出:益山貴司(劇団子供鉅人)
[出演]
緒月遠麻、上遠野太洸、中尾拳也、十碧れいや、シューレスジョー、花陽みく、藤田奈那、結城洋平、間瀬富未子、安楽信顕/田野聖子、成島敏晴

〈上遠野太洸プロフィル〉
 第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞したのをきっかけに芸能界へ。2014年、『グランディーバ』で舞台初主演、『仮面ライダードライブ』にレギュラー出演。以降、ドラマ、映画、舞台などで幅広く活躍している。最近の主な舞台出演は、東映ムビ×ステ『GOZEN-狂乱の剣-』、Nana Produce『女は過去でできている』、劇団PU-PU-JUICE 『新・罪と罰』、『ピアフ』など。
公式twitter

〈中尾拳也プロフィル〉
 2015年ミュージカル・テニスの王子様3rdシーズンで舞台デビュー。2.5次元舞台を中心に活躍。最近の主な舞台作品は、2.5次元ダンスライブ「SQ」ステージ Ep4『TSUKINO EMPIRE2』、『ある日の通り雨と共に。』『アオアシ』2.5次元ダンスライブ「SQ」ステージ Ep3『ROMEO – in the darkness -』など。
公式twitter

〈結城洋平プロフィル〉
 2004年「3年B組金八先生」の生徒役で俳優デビューし、ドラマなどで活躍。2016年 自身が主宰する演劇企画「結城企画」を立ち上げる。最近の主な舞台作品は、DOLL-COLORED POP 「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」、結城企画 第三回公演「瞬間、今、おれ、わたし、やるっきゃない」、ピウス企画「WHEREABOUTS」など。
公式twitter

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筆者

中本千晶

中本千晶(なかもと・ちあき) 演劇ジャーナリスト

山口県出身。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルート勤務を経て独立。ミュージカル・2.5次元から古典芸能まで広く目を向け、舞台芸術の「今」をウォッチ。とくに宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。主著に『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』『タカラヅカ流世界史』『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』(東京堂出版)、『鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡』(ポプラ新書)など。早稲田大学非常勤講師、NHK文化センター講師。

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