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【公演評】星組『ロックオペラ モーツァルト』

躍動するダンス、響き渡る熱唱…新トップスター礼真琴が舞台狭しとその実力を大爆発!

さかせがわ猫丸 フリーライター


 星組公演、フレンチ・ミュージカル『ロックオペラ モーツァルト』が、11月20日、梅田芸術劇場で初日を迎えました(27日まで。12月3日~15日/東京建物 Brillia HALL)。

 この作品は『1789-バスティーユの恋人たち』『CASANOVA』等を手掛けたドーヴ・アチア氏による大ヒットミュージカルで、2009年パリで初演以来、通算150万人を動員。日本でも2013年に上演され、大好評を博しました。

 恋と自由を追い求め、音楽を愛し続けた稀代の天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのドラマチックな半生に、星組新トップスター礼真琴さんが挑みます。(以下、ネタバレがあります)

リズムを全身で刻む礼

拡大『ロックオペラ モーツァルト』公演から、モーツァルト役の礼真琴=岸隆子(Studio Elenish)撮影

 礼さんは多数のスターを輩出する95期生の首席。歌・ダンス・演技の三拍子そろった男役で、その実力の高さは宝塚随一と言っても過言ではないでしょう。いよいよ来年2月、星組新トップスターとして宝塚大劇場の舞台に立ちますが、その前に、本格フレンチ・ミュージカルでプレお披露目を飾りました。男役・女役の枠を超えた役者として、歌手として、ダンサーとして、いきなりトップギアでエンジン全開です。

――幼い頃から神童と言われたヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、父レオポルト(悠真倫)とともにザルツブルクで宮廷音楽家をつとめている。だが窮屈な宮廷を嫌う彼は自由を求め、母アンナ(万里柚美)とともに音楽修行の旅へと飛び出した。たどり着いたマンハイムの酒場で、酔っ払いにからまれるコンスタンツェ(舞空瞳)を助けるため、ピアノの即興連弾を披露し、客たちは大喝采。だがドイツ語でオペラを作りたいという夢に反発した客たちと言い争いになり、騒動を起こしてしまう。

 主人公のモーツァルトは誰もが知る世界的音楽家ですが、その人物像はかなり変わっていたようです。この作品で描かれる姿も、感情の起伏が〝0か100〟。自由奔放に生きながら音楽には妥協せず、子どもがそのまま大人になったよう。礼さんは自身の明るさを活かして冒頭からアグレッシブに攻めますが、くるくる変わる表情と無邪気さが、変人なのにキュートで憎めません。なにより、ロックオペラミュージカルの名にふさわしく、激しいリズムを全身で刻みながら歌い踊り、これぞ礼真琴の真骨頂とばかりに客席を圧倒していました。

◆公演情報◆
フレンチ・ミュージカル
『ロックオペラ モーツァルト』
2019年11月20日(水)~11月27日(水)  梅田芸術劇場メインホール
2019年12月3日(火)~12月15日(日)  東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
公式ホームページ
[スタッフ]
潤色・演出:石田 昌也

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筆者

さかせがわ猫丸

さかせがわ猫丸(さかせがわ・ねこまる) フリーライター

大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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