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沢尻エリカ逮捕に思う。つくづく「美」は罪だ

矢部万紀子 コラムニスト

「ブス」の「生き方指南書」が訴えること

 「美人は得」など100年前から言われている。だけど、「美」の力が相対的に上がっているのだと思う。「スクールカースト」という言葉を聞いたのは、たぶん10年以上前だと思う。「クラスの一軍」という言葉とセットに、「リア充」なる言葉も聞いて驚いた。「一軍」入りして「リア充」になる要件は、いろいろあるらしい。でも、容姿というものが大きな割合を占めるだろうことは容易に想像がつく。当時の私はアラフォーだったが、学校を卒業していてよかったと、心からほっとしたことを覚えている。

 そんな状況は加速する一方なのだろう。最近、「ブス」をタイトルに入れた「生き方指南書」を目にすることが増えた。

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筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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