連載中の壮大な歴史絵巻を中川晃教主演で2020年4月に上演
「モーニング」にて不定期連載されている、累計140万部突破の大ヒット歴史漫画「チェーザレ 破壊の創造者」(作:惣領冬実 監修:原 基晶 講談社刊)が待望のミュージカル化。美麗な作画とドラマチックな描写で幅広い層から支持を集める人気作家、惣領冬実による壮大な歴史絵巻が2020年4月ミュージカルとして生まれ変わります。劇場内にありながらも、ずっと使われてこなかったオーケストラピットを使用した生演奏の本格ミュージカルを、明治座にて上演いたします。
主演は、名実ともにミュージカル界を牽引するトップスター中川晃教。テクニックに裏打ちされた歌唱力と豊かな表現力で、本作の主人公・チェーザレ役を務めます。そして、チェーザレに生涯忠誠を誓う腹心のミゲル役には、Kバレエ カンパニーのプリンシパル、宮尾俊太郎を迎えます。
また、「神曲」で有名なイタリアの詩人、ダンテ・アリギエーリ役には、ミュージカル俳優として数多くの舞台経験と共に、ライヴ活動にも力を入れる藤岡正明、ボルジア家を支援するフィレンツェ共和国の実質的支配者、ロレンツォ・デ・メディチ役には、劇団四季を経て、退団後も数々の大型ミュージカルで活躍している今 拓哉、ルクセンブルグ家の初代皇帝にして神聖ローマ帝国の皇帝として君臨した名君・ハインリッヒ7世役には、最長となる9年を務め上げた伝説の〝歌のおにいさん〟で、昨年『魔女の宅急便』でも高い評価を得た横山だいすけ、若くして枢機卿を任じられ、その際にローヴェレたちの陰謀に巻き込まれ命を狙われながらも、辛うじて生きのび、後にローヴェレとの姻戚関係にありながらボルジア家を密かに支援する形になるピサの大司教、ラファエーレ・リアーリオ役を、2014年に『The Illusionists』でオンブロードウェイでのデビューも果たした俳優・ダンサーの丘山晴己。
チェーザレの父であるロドリーゴと教皇の座を争う政敵、ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ役には、圧倒的な歌唱力と甘いマスクでミュージカル界に燦然と輝く実力派スター、岡 幸二郎。そしてチェーザレの父であり、ボルジア家の当主ロドリーゴ・ボルジア役には、映画界の要人にして、舞台俳優としては昨年の『マイ・フェア・レディ』でのヒギンズ役も光った別所哲也が務めます。
演技力、歌唱力とも実力派と呼ばれるキャストたちに加え、映画やドラマ、自身の劇団活動や人気の2.5次元ミュージカル作品での活躍を通して、その実力が徐々に知られ始め、着々とキャリアと人気を集める選り抜きの若手俳優たちにも、ダブルキャストの形で本作に参加いただきます。
〝スクアドラ ロッサ〟には、舞台のみならず映画やテレビドラマなどでも既に活躍している若手俳優陣が出演。それぞれ主演を張れるだけの人気や実力を持ち、若手と呼ぶのも憚られる実績をあげているキャストたちが揃ってくれました。
チェーザレ属するスペイン団とライバル関係の学生団・フィオレンティーナ団に属し、コミックでは当初彼の目線で物語が進行していくほどのキーマンでもあるアンジェロ・ダ・カノッサ役に、ミュージカル『薄桜鬼』で主演を演じ、映画やドラマ、舞台で活躍中の松田 凌。大富豪ロレンツォの次男でフィオレンティーナ団の団長、ジョヴァンニ・デ・メディチ役には、舞台を中心に2.5次元ミュージカルからグランドミュージカル、本格的なストレートプレイまで数々の作品で幅広い役柄をこなす平野 良。ジョヴァンニに次ぐフィオレンティーナ団のNO2.で、ジョヴァンニの取り巻きでもあるドラギニャッツォ役には、ドラマ「戦国BASARA」への出演や、舞台『ソラオの世界』、『Messiah メサイア -鋼ノ章-』では主演を務めた井澤勇貴。フィオレンティーナ団員で、アンジェロと同じく平民出身ながら、飄々と大胆な発言をするアンジェロをハラハラしつつも少し羨ましく感じている博識のロベルト役は、「侍戦隊シンケンジャー」で人気を広げ、様々な映像作品のほかに舞台でも活躍し、今年5月には平野良と共にミュージカル『憂国のモリアーティ』で主演を務めた鈴木勝吾が演じます。
〝スクアドラ ヴェルデ〟は、アンジェロ・ダ・カノッサ役に、「宇宙戦隊キュウレンジャー」で注目され、舞台ではミュージカル『忍たま乱太郎』や『ツキステ。』などに出演し人気を集めた山崎大輝。名門家の次男でフィオレンティーナ団団長ジョヴァンニ・デ・メディチ役には、自ら脚本・演出を手掛けるなどマルチな才能を持ち、近年では『ドリアン・グレイの肖像』、『キンキーブーツ』などミュージカル作品に出演して実力が認められた風間由次郎。フィオレンティーナ団員のドラギニャッツォ役には、関西を拠点とする劇団Patchのメンバーで、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』の演技で一気に人気を広げた近藤頌利。やはりフィオレンティーナ団の情報通・ロベルト役には、テレビドラマ「チョコミミ」、「ごくせん」、「37.5℃の涙」での演技や、ミュージカル『テニスの王子様』、舞台『弱虫ペダル』、昨年の『ドリアン・グレイの肖像』の活躍で注目された木戸邑弥が、それぞれ抜擢されました。新進気鋭の若手とはいえ、中川晃教を筆頭とする実力派キャストたちと肩を並べるに値する演技力、歌唱力を伴う俳優陣として、堂々本格ミュージカルに参加いたします。
■「チェーザレ 破壊の創造者」とは――
15世紀に活躍し、32歳の若さで亡くなったイタリアの軍人であり政治家・チェーザレ・ボルジアの理想に燃えた戦いを、惣領冬実が描いた歴史大河コミック。講談社発行のコミック誌「モーニング」にて2005年から不定期連載の形で現在も連載中で、コミックスは19年10月現在12巻刊行され、累計発行部数は140万部を超える大ヒットコミックスとなっている。ダンテ研究者を原作監修に、貴重な資料の収集やそれらの整理に膨大な時間がかけられた歴史大作であり、フィクションではあるものの極力史実に沿って描かれている。
【ストーリー】
ルネッサンスの夜明け――。男は中世を破壊した。
争いに向かおうとする不穏な時代に、全ヨーロッパ統一という野望を抱いた男の戦いの物語。
1475年、ローマ。ボルジア家の領袖ロドリーゴは、結婚を許されないヴァチカンの枢機卿という身分でありながら、一人の男児を授かる。その子の名はチェーザレ・ボルジア。「罪の子」と呼ばれながら煌めく才智と美貌を備え、政争渦巻くヨーロッパの統一を夢見て歴史にその名を残した男の誕生であった。
1491年、16歳になったチェーザレは、ピサのサピエンツァ大学に在席していた。学内ではメディチ家のジョヴァンニが率いるフィオレンティーナ団、好戦的なフランス団、そして、チェーザレ率いるスペイン団など、学生達が出身地毎に牽制し合っている。それは、実際にイタリア半島で覇権を争う諸国の王侯貴族達を見るようでもあった。
その頃、ヴァチカンでは教皇インノケンティウス8世崩御の時が迫り、次期教皇選を睨んだ派閥争いが繰り広げられていた。キリスト教の最高位である教皇の座を巡り、激しく争うロドリーゴと宿敵ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ。チェーザレは、父を教皇の座に着かせるため、そして、その先にある自らの理想を実現するために頭脳戦に身を投じていく。まずは選挙の鍵を握るピサの大司教ラファエーレ・リアーリオを籠絡すること。さらには、選挙権を持つ枢機卿の座を約束されているジョヴァンニの票を得るため、メディチ家との絆を深めることを画策するのだった。
それぞれの思惑が交錯する中、果たしてチェーザレは知と力の戦いに打ち勝つことはできるのか。
◆公演情報◆
ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』
2020年4月13日(月)~5月11日(月) 明治座
原作:惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』(講談社「モーニング」連載)
原作監修:原 基晶
公式ツイッター
公式サイト
[スタッフ]
脚本:荻田浩一
演出:小山ゆうな
音楽:島 健
[出演]
中川晃教
宮尾俊太郎(Kバレエ カンパニー)
<スクアドラ ロッサ> 松田 凌 平野 良 井澤勇貴 鈴木勝吾 (Wキャスト)
<スクアドラ ヴェルデ> 山崎大輝 風間由次郎 近藤頌利(劇団Patch) 木戸邑弥 (Wキャスト)
藤岡正明/今 拓哉 丘山晴己 横山だいすけ/岡 幸二郎
別所哲也 ほか