真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター
大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
ミュージカル『アナスタシア』、自分が選ばれたんだということを信じて
2020年3月から4月にかけて上演されるミュージカル『アナスタシア』に、ディミトリ役で出演する相葉裕樹さんにお話を伺いました。
ミュージカル『アナスタシア』は、アニメ映画「アナスタシア」に着想を得て制作された作品で、ブロードウェイでは2017年4月から2年間にも及ぶロングラン上演され、以降、スペイン、ドイツ、オランダなど世界各国で上演されています。日本初演オリジナル版となる本作は、本国と同じ演出・セット・衣装で、本国のクリエイティブスタッフが手がけます。
作品の印象や役について、オーディション時の様子や芸能生活15周年を迎えた心境などを伺いました。
――映画をご覧になっていると思うのですが、この作品の印象を聞かせて下さい。
オーディションを受けるにあたってミュージカル版の資料映像も見させていただいたのですが、まず、楽曲がすごく豊かだなという印象を受けました。壮大な曲やポップな曲もあれば、流れるような美しい曲があったりと、楽曲にとても幅のあるミュージカルだなと思いました。それぞれの楽曲のカラーがはっきりと分かれていて、とても聴き応えがありそして見応えのある作品でした。舞台装置や衣裳などもしっかりと作りこまれていて、ディミトリ役をやりたいと率直に思いました。
――そのオーディションはいかがでしたか? 本国のクリエイティブスタッフがいらっしゃったとか。
そうなんです。とても丁寧に時間をかけて見てくださいました。役の説明などを詳しく話してくださり、もう少しこうしてみて、こういうのは?とディスカッションをしながら、いろいろ試させていただきました。テクニック的なことももちろんですが、それよりも役者それぞれの本質、もっとパーソナルなところを見てくださっていたんじゃないかなと思います。そこにディミトリというキャラクターに、僕自身の何かがはまったんだろうなと感じます。
――どんなところがはまったと思いますか?
う~~ん、何だろう…。まだ演じていませんし、役を深められているわけではないですから、正直わからないですが、ただ、「裕樹はディミトリ役にピッタリだからがんばって」と言ってくださったことがひとつの糧になりますし、自分が選ばれたんだということを信じて、自分の感覚と役をリンクさせていけたらいいなと思っています。
◆公演情報◆
ミュージカル『アナスタシア』
東京:2020年3月1日(日)~3月28日(土) 東急シアターオーブ
大阪:2020年4月6日(月)~4月18日(土) 梅田芸術劇場 メインホール
公式ホームページ
[スタッフ]
脚本:テレンス・マクナリー
音楽:ステファン・フラハティ
作詞:リン・アレンス
振付:ペギー・ヒッキー
演出:ダルコ・トレスニャク
[出演]
葵わかな・木下晴香
海宝直人・相葉裕樹・内海啓貴
山本耕史・堂珍嘉邦(CHEMISTRY)・遠山裕介
大澄賢也・石川禅/朝海ひかる・マルシア・堀内敬子
麻実れい ほか
※海宝直人は東京公演のみ出演。
〈相葉裕樹プロフィル〉
2004年映画デビュー。2005年ミュージカル『テニスの王子様』で初舞台。2009年『侍戦隊シンケンジャー』に出演し注目を集める。また、声の吹き替えなどに活動の幅を広げている。主な出演作品は、『レ・ミゼラブル』、『タイタニック』『スカーレット・ピンパーネル』など。2020年4月に『フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2020』、6月に舞台『ノンセクシャル』、8月にはミュージカル『スクール・オブ・ロック』への出演が決まっている。
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