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柚希礼音、ミュージカル『ボディガード』で歌姫に

大ヒットした名曲をストーリーに沿って歌う

真名子陽子 ライター、エディター


 2020年3月に上演されるミュージカル『ボディガード』に、主人公レイチェル役で出演する柚希礼音さんの取材会が行われました。ミュージカル『ボディガード』は1992年にケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン主演で大ヒットした映画「ボディガード」を舞台化した作品です。

 グラミー賞を受賞した「I Will Always Love You」をはじめ、映画楽曲を数多く使用したミュージカル『ボディガード』は、2012年にロンドン・ウェストエンドで初演を迎え、イギリスで最も権威のある「英国ローレンス・オリヴィエ賞」では、最優秀作品賞を含む4部門にノミネートされ、18か月のツアー公演が完売。その後、ウェストエンドに凱旋し、世界中で上演され、2019年9月には英国キャストによる来日公演を果たしました。そして2020年春、新演出による日本キャスト版として上演されます。

 振付・演出を手掛けるのは、2018年に宝塚歌劇宙組『WEST SIDE STORY』の演出・振付を務めた ジョシュア・ベルガッセが担います。主役のレイチェル・マロン役には、柚希礼音さんと新妻聖子さんがダブルキャストで、レイチェルを守るボディガード、フランク・ファーマー役を舞台初挑戦となる大谷亮平さんが演じます。

ターニングポイントになりそうな予感

拡大柚希礼音=宮川舞子 撮影

記者:出演が決まった時の感想をお願いいたします。

柚希:いろんな国で上演されている大ヒット作品ですのでオーディションがありまして、受けさせていただきました。たくさん稽古をして挑みましたので、やはり決まった時はうれしかったです。けれど、お客さまの前でこんなに素敵な楽曲が歌えるんだと思うと、喜びとともに気合を入れてがんばらないと、という思いが込み上げてきました。ターニングポイントになりそうな予感があるのですが、そう思えるようになるにはとても高い壁になると思います。たくさん稽古をして挑もうと思います。

記者:オーディションで歌われた曲は?

柚希:歌った曲は、「I Will Always Love You」、幕開きの「Queen Of The Night」、そして「I Have Nothing」の3曲を歌いました。

記者:歌った時の感触はいかがでしたか?

柚希:3曲とも聴いているには大好きな曲なのですが、歌うのは本当に難しかったです。出演が決まってから全曲の音取りをさせていただいたのですが、どの曲も名曲だなと改めて感じました。昨年にミュージカルを観させていただいて、その大ヒットした名曲がミュージカルとしてストーリーに沿ってたくさん歌われていました。曲を聴くだけでも最高ですが、そうやってストーリーと共に聞けることが素晴らしいなと感じましたし、私自身本当に楽しみです。

記者:その大ヒット映画がミュージカルで観られるのはうれしいです。

柚希:宝塚歌劇在団中からあの有名な映画「ボディガード」がミュージカルになったことは知っていて、観てみたいと思いましたしとても興味深かったです。すごく心に残っている映画で、当時は守られる側をするなんて思わず、今も私がボディガード役だと思ってる人はいないですよねと思うのですが……(笑)。ミュージカル版はやはりショーの場面をLIVEで体験できますし、幕開きはテンションがマックスになる掴みですごく楽しかったです。日本キャスト版ではさらにショーの要素が増えてダンスシーンもしっかりあります。ジョシュア・ベルガッセさんが演出と振付もされますので、日本版がどうなるんだろうとすごく楽しみです。

拡大柚希礼音=宮川舞子 撮影

記者:ミュージカルならではの良さがあるんですね。

柚希:「Queen of the Night」から始まる幕開きはコンサートをしている本番のシーンで、本当にLIVEを見ている感覚になります。ステージの真ん中にディーバ(歌姫)のレイチェルがいて、その周りをカッコいいダンサーの男性たちがいる。ダンサーもセットも照明などの効果もカッコ良くて、グッと心が掴まれてからストーリーに入っていきます。ディーバが主人公の作品ですので、ミュージカルとして説得力のある作品にしなければといけないというプレッシャーを感じています。お客さまのテンションも最初から上がってくださったら良いなと思います。

 そして、1幕と2幕があることも舞台ならではの良さだと思います。1幕終わりがすごく良いんですよ! 二人でこっそりデートをする場面なんですが、バーで歌を歌うフランクの可愛さにギャップ萌えして、レイチェルがフランクを想う心の内を歌い、そして二人が結ばれる……そこで1幕が終わるので、2幕はどうなるんだろうってすごく気になるんです。休憩中もワクワクドキドキ(笑)。そこは舞台ならではだと思います。

記者:王道のラブストーリーですが、これまでラブストーリーは?

柚希:思いの外あるんですよ、ラブストーリー。『マタ・ハリ』、『お気に召すまま』がそうですし、『唐版 風の又三郎』も二人はどうなるんだろうという雰囲気はありました。『バイオハザード』もちょっぴり恋模様があったり。でもここまで王道のラブストーリーは初めてですね。

相手役・大谷亮平と思わぬ縁が…

拡大柚希礼音=宮川舞子 撮影

記者:相手役が大谷亮平さんです。

柚希:アミューズが主催しているAAA(Act Against AIDS)でご一緒した時に、初めてお話をさせていただきました。すごく気さくで優しくて、今回共演させていただくのが楽しみです。

記者:大谷さんも関西の方ですよね。

柚希:そうなんです。しかも高校が隣同士で、一歳違いだからすごく会話が弾んだんです。これはバラエティ番組でおっしゃっていたのですが、大谷さんの憧れの相手が私のクラスの女の子だったんです。友だちともこの話で大盛り上がり……今や大人気の大谷亮平さんの憧れの相手が同じクラスのあの子だったんだって。とても可愛い子でした(笑)。その直後にお会いしたのでそのお話をさせてもらいました。

記者:(笑)、そんなことがあるんですね! そしてレイチェル役のダブルキャストが新妻聖子さんです。

柚希:本当に素晴らしい歌を歌われる方ですので、すごく緊張しています。新妻さんのレイチェルを観てみたいなと思いますし、たくさん刺激を受けながら、最終的には自分らしいレイチェルを創れたらと思っています。

記者:多彩なキャストの方がいらっしゃいます。

柚希:やはり内場(勝則)さんは気になりますよね。すごく楽しみですし、水田航生くんは何度も共演していて安心感があります。そして、AKANE LIVは同期なんです。まさかの姉妹役で二人で歌う日が来るなんてねって、歌稽古の時に話しました。音楽学校の時からAKANEちゃんの歌は最高でしたが、さらに最高な歌を歌っていたので、ここに来て共演できることがすごく幸せです。同期でも組が離れると一緒に舞台は創ることはできないので、こんなご縁があるんだなと思いました。

記者:ロケットダンス以来ですね。

柚希:そうなんです!

LIVE感覚で観ていただけるのは舞台ならでは

拡大柚希礼音=宮川舞子 撮影

記者:映画ファンの方には舞台になるとどうなんだろうと不安な方もいると思います。そんな方へのおすすめポイントを教えてください。

柚希:映画は二人が離れてしまうので寂しい気持ちになってしまいますが、ミュージカル版はカーテンコールがあって、お客さまもみんなスタンディングして歌って踊って大盛り上がりで終わるんです。幕開きもコンサートのシーンから始まりますので、最初と最後をLIVE感覚で観ていただけるのは、映画にはない舞台ならではのおもしろさだと思います。

記者:「I Will Always Love You」がすごく有名ですが、この曲以外にも心に残る曲や好きな曲はありますか?

柚希:オーディションで歌った「I Have Nothing」何もかも手に入れているディーバがあなたがいないと私は何もないんだよっていう曲は、歌い込んでいくと本当に素敵な曲です。「I Wanna Dance With Somebody」「Run To You」も……やっぱりどれもこれも知っている曲ですし、それがストーリーに沿って歌われるので、すごく贅沢だなって感じます。それを歌いこなせるようにがんばります。

記者:ディーバでもあり一人の女性としての物語があります。どんな風に役作りをしようと?

柚希:新しいボディガードに変わってから自由を縛られてしまって、最初はすごく嫌っていたけれど助けられることで信頼関係が生まれ、徐々に惹かれていきます。その流れが、今までにないラブストーリーなのかなと思うんですね。最初から惹かれていたとか気になっている存在だったとかではないので。その惹かれていく流れをいかにして創っていくか。その変化の組み立てがおもしろいかなと思いますし楽しみです。

記者:ミュージカル版レイチェルにはどんな印象を受けましたか?

柚希:アレクサンドラさんを拝見したのですが、小柄なのにパワフルでディーバの存在感がありました。ディーバならではのわがまま感や厳しさを出したほうが、その後のストーリーがすごく素敵になるんだなって感じましたので、そういうところは取り入れたいと思っています。

拡大柚希礼音=宮川舞子 撮影

記者:コンサートのシーンがあるとのことで、歌って踊れることがすごく楽しみじゃないですか?

柚希:そうなんです。実際のライブやコンサートのシーンや、それを練習しているシーンもあって、ダンスがふんだんにありますのですごくうれしいですね。

記者:ダンサーを引き連れて真ん中で歌うというのは、これまでも経験されています。

柚希:その経験が活きて欲しい!(笑)

記者:(笑)。楽しみにしているファンの方がたくさんいらっしゃるかなと。

柚希:やはりディーバですから、衣裳もとてもゴージャスな感じになりそうですね。でも、心情を歌うしっとりした楽曲もあります。しっとりとした曲と激しいダンスの曲、その両方を歌いますし踊ります。がんばりますので楽しみにしていて欲しいなと思います。

◆公演情報◆
ミュージカル『ボディガード』日本キャスト版
大阪:2020年3月19日(木)~3月29日(日) 梅田芸術劇場メインホール
東京:2020年4月3日(金)~4月19日(日) 東急シアターオーブ
公式ホームページ
[スタッフ]
原作:ローレンス・カスダン作ワーナー・ブラザース映画「ボディガード」
脚本:アレクサンダー・ディネラリス
訳詞:森雪之丞
翻訳:阿部のぞみ
編曲:クリス・イーガン
演出・振付:ジョシュア・ベルガッセ
[出演]
柚希礼音/新妻聖子(ダブルキャスト)、大谷亮平、AKANE LIV、佐賀龍彦〈LE VELVETS〉/入野自由(ダブルキャスト)、水田航生、大山真志、内場勝則 ほか

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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