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韓国で広がるME TOOが日本で広がらないわけ

日本のアイドルは素直で純朴。韓国のアイドルは賢くて強い!

ミン・ヨンチ ミュージシャン 韓国伝統音楽家

日韓のアイドルはずいぶん違う

 一番感じるのは、そのお国柄というか、考え方が違う点。

 韓国は、やっぱり儒教かな。縦の社会。なんか問題が発生すると、その問題解決と並行して、目上の人の考えと、その方が傷つかないように考えてしまうこと。

 良い事なのでしょうが、それによる弊害はいっぱいある。

 例えば、韓国のとある大手航空会社が、着陸失敗で大事故を起こした。

 原因は、ブラックボックスで分かった。機長のミスを副機長は知っていたが、事故の発生する直前、ミスを指摘できなかったのが、原因。

 お客の命より、縦の社会を守ったのである。

 日本は、とにかく手続きが遅い。慎重なのはいいが、なんでこんなに時間がかかるのか、分からない。

 それに、途中で関係している会社が多すぎる。中間業者とか仲介業者とか。

 たとえば、何十年かぶりに日本で暮らすようになって、インターネットを申し込んだら、2か月待ってくださいって。

 2か月!? 2か月もあったら、猿も人間になりますよ。

 それに、ブロバイダーはどこにしますか?とかいう。

 ブロバイダーってなに?

 そんなの外国では聞いたことないよ。

 とにかく、誰が決めたか知らないが、日本はいろいろな決まりや手続きが多すぎる。それが身についているので、それに反したりすると、すごい変な目で見られ、仲間外れみたいになる。これが、いじめの源みたいなものかな。

 韓国もまだまだ、男女差別はあります。

 特に法事の準備。これは必ず女性だけがします。めちゃくちゃしんどそうです。

 最近は、女性が大変なので、法事をしない家庭も増えていますが、それでも、大半はやっています。

 男は何もしません、食事しているだけです。男にさせるのは、女がなってないという風潮もあるので、男が気を利かせて台所をウロウロするのは、かえって迷惑に思われる可能性もあります。

 日本でビックリしたのは、全世界で問題になったセクハラ、「ME TOO」運動。

 韓国でもたくさんの勇気ある女性たちが声をあげ、大きな大きな社会問題になりました。今でもその影響はあり、少しずつ社会の意識が変わっているのが感じられます。

 これが日本では大々的に起こらなかった事。ほんとビックリした。

 困っている女性たちが声をあげることすらできなかった、唯一の発展国です。

拡大「#Me Too」と書かれた横断幕の前で発言する集会の参加者=2018年4月23日

 間違ってるかもしれないけど、日本で「ME TOO」運動が広がらない風潮として、日本の女性アイドルと韓国の女性アイドルとの違いでみることができるんじゃないかなと思うんです。

 まず、韓国のアイドルはある程度背が高くて、すらっとしてて、整形でも何でも顔がキレイな感じを好みます。日本は、全体的に小さくてカワイイ感じ。良い意味で身近にいる女の子的なアイドル。

 何が言いたいかというと、素直そうで純朴そうでできれば賢そうでない女の子を好む傾向にあるという事。韓国では、賢くてスタイル良くてリーダーシップもあるような、いわゆる強そうな女の子は人気があります。

 素直で純朴が好まれる社会、強くて意思のある女性を敬遠するような雰囲気では「ME TOO」運動はしんどいでしょうね。日本の女性はそれを強いられているような、男性もいつ気付くんだろうか。

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筆者

ミン・ヨンチ

ミン・ヨンチ(閔 栄治) ミュージシャン 韓国伝統音楽家

大阪生まれ。幼少の頃からブラスバンドやドラムを経験し、高校から韓国へ。旧李王朝雅楽部養成所であった国立国楽高等学校に入学、ソウル大学音楽学部国楽科卒。1992年サムルノリ競演大会個人部最優秀賞。1992年国楽室内管弦楽団「スルギドゥン」に入団。1993年スーパー・パーカッション・グループ「PURI」創団メンバー。イ・ムンセ(歌手)のテレビ番組にも出演。現在も韓国伝統音楽とジャンルの違う音楽とのコラボレーションに活動中で、2009年に立ち上げた公演「新韓楽」ではジャズとコラボ―レーションした。日韓両国で数多くの公演。アルバム「HANA」(2015年/ユニバーサルミュージック・ジャパン)をリリース。ライブでは日本全国3万人を動員。国楽管弦楽の作曲にも力を入れ、2014年韓国文化芸術委員会で作曲賞受賞。「大衆に楽しんで聞いてもらえる楽曲作り」を目指す。現在、韓国芸術総合大学、梨花女子大学、秋藝芸術大学講師。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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