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ショーウィンドウに響く〝山師たちの唄〟 その1

【9】高峰秀子「銀座カンカン娘」

前田和男 翻訳家・ノンフィクション作家

銀座ブランドを救った「カンカン娘」の4番

 あの頃の私は、銀座はバスと地下鉄を乗り継げば30分ちょっとで行けるところなのに、テレビのニュース(とくに年末年始の街頭風景)で垣間見る、華やかだがなんとも遠い場所だった。そして、そのセピア調のバックにはいつもBGMが流れていて――やれ ♪銀座の柳がどうの、 ♪銀ブラがどうの、 ♪花売り娘がどうの・・・オヤジたちの世界で、これも私から銀座をより一層遠くする要素でしかなかった。

拡大三越側から有楽町方面に向かって撮影された銀座4丁目交差点。右が和光ビル、左が三愛ビル=1964年5月24日

 そんな唄の中で、私の中にあった〝敷居の高い銀座〟を最初に崩したのは、

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筆者

前田和男

前田和男(まえだ・かずお) 翻訳家・ノンフィクション作家

1947年生まれ。東京大学農学部卒。翻訳家・ノンフィクション作家。著作に『選挙参謀』(太田出版)『民主党政権への伏流』(ポット出版)『男はなぜ化粧をしたがるのか』(集英社新書)『足元の革命』(新潮新書)、訳書にI・ベルイマン『ある結婚の風景』(ヘラルド出版)T・イーグルトン『悪とはなにか』(ビジネス社)など多数。路上観察学会事務局をつとめる。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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