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ウィンドウズ7支援終了に苦しむ――文系の恨み節

杉田聡 帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)

 いま、パソコンは完全に必需品になった。少なくとも文系研究者である私にとって。パソコンに関しては分からないことだらけで、ひとまず使っているだけというのが現状だが、分からないなりに、パソコンについて言いたいことは山ほどある。

 今、ウィンドウズ7の10への「支援」(サポート)が終了しただけに、この思いは頂点に達した感がある。パソコンに詳しい人には、私が単に操作法を知らないだけであると判断される場合もあると思うが、ひとまず私の恨み節を記してみる。

改版で既存ソフトの多くが無用の長物となる

 特に今回のように、以前のOSへの支援がなくなり、否応もなく「改版」(バージョンアップ)しなければならなくなると、なぜこんなにも日本マイクロソフト社(以下MS社)の都合に合わせなければならないのかと、恨みたくもなる。

 なるほど改版は、ウィルス感染やサイバー攻撃に対処するために重要であることは分かる。だが、それ以外の多様な機能に手を加え、MS社は表向き、「性能が上がる」「使い勝手がよくなる」「今までと異なる新しい世界が開ける」などと宣伝するが、それはメーカー側の売り文句であって、実際に利用者のことがどれだけ考えられているかは疑問である。いやむしろ、使い勝手が悪くなったと感ずることが多い。

 最大の問題は、しばしば既存ソフトが使えなくなることである。

 パソコンにいろいろな機能を載せるのはいいが、そんなことより、以前のOSに対応した各種ソフトの利用可能性・互換性をこそ追求してもらいたい。

metamorworks/Shutterstock.com拡大誰しもこんな経験が……  metamorworks/Shutterstock.com

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筆者

杉田聡

杉田聡(すぎた・さとし) 帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)

1953年生まれ。帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)。著書に、『福沢諭吉と帝国主義イデオロギー』(花伝社)、『逃げられない性犯罪被害者——無謀な最高裁判決』(編著、青弓社)、『レイプの政治学——レイプ神話と「性=人格原則」』(明石書店)、『AV神話——アダルトビデオをまねてはいけない』(大月書店)、『男権主義的セクシュアリティ——ポルノ・買売春擁護論批判』(青木書店)、『天は人の下に人を造る——「福沢諭吉神話」を超えて』(インパクト出版会)、『カント哲学と現代——疎外・啓蒙・正義・環境・ジェンダー』(行路社)、『「3・11」後の技術と人間——技術的理性への問い』(世界思想社)、『「買い物難民」をなくせ!——消える商店街、孤立する高齢者』(中公新書ラクレ)、など。

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