メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

内海啓貴インタビュー/上

ミュージカル『アナスタシア』、壮大な音楽に心躍りこの作品の虜になった

真名子陽子 ライター、エディター


 3月から4月にかけて東京と大阪で上演されるミュージカル『アナスタシア』に、ディミトリ役で出演する内海啓貴さんにお話を伺いました。

 ミュージカル『アナスタシア』は、アニメ映画「アナスタシア」に着想を得て制作された作品で、ブロードウェイでは2017年4月から2年間にも及ぶロングラン上演され、以降、スペイン、ドイツ、オランダなど世界各国で上演されています。日本初演オリジナル版となる本作は、本国と同じ演出・セット・衣装で、本国のクリエイティブスタッフが手がけます。

 初めてのグランドミュージカルとなる本作への意気込み、オーディション時の様子や役について、歌うことが大好きという思いなどをお伺いしています。

最初の音を聞いた瞬間にワクワクした

拡大内海啓貴=宮川舞子 撮影〈ヘアメイク:沖山吾一、スタイリスト:Die-co★、衣装協力:ARCHETIPO(アルケティポ)/NOVARESE 銀座(ノバレーゼ 銀座)03-5524-1117〉

――今回が初グランドミュージカル、初ブロードウェイミュージカルへのご出演とのことですが、それについてはいかがですか?

 もちろんプレッシャーはあるんですけれども、それよりも楽しみのほうが大きいです。たくさんの素晴らしいキャストの皆さんと一緒にミュージカル作品に出演できること、そして、稽古ができるということがすごくうれしいです。この仕事は環境で成長できたり、いろんな事を感じられたり、携わる作品によって変わっていきます。僕自身がそうだったんですけど、初めてミュージカルに出させていただいてから、いろんなお仕事をさせてもらって、今、ミュージカルをやりたいという強い思いに変わっていきました。こんなにミュージカルを好きになるとは思わなかったんです。そういう出会いがミュージカルにはたくさんありますので、また今回もどんな風に自分自身の気持ちが変わっていくのか、すごく楽しみです。

――オーディションがあったそうですが、どんな気持ちで臨まれたんですか?

 オーディション前にアニメ映画を見て、すごくポップな印象を受けていたのですが、ミュージカルの資料映像を観た時にはすごく華やかな印象を受けました。その後にオーディションで歌う音源をいただいて、最初の音を聞いた瞬間に何が始まるんだろうってワクワクしたんです。壮大な音楽が次から次へと続いて一瞬にして心躍ってしまったんです。それからこの作品の虜になったので、絶対に受かりたいと思って受けました。

――そのオーディションはいかがでしたか?

 とても愛のあるオーディションで、一人ひとりにすごく時間をかけてくださいました。芝居と歌に対してちゃんとダメ出しもしてくださって、何度もトライをさせてくれたオーディションだったんです。僕の中にある引き出しを全部開けてくださって、その中で自分がやれることをやったので、これで落ちても悔いはないという気持ちで終われました。今までのオーディションで一番楽しかったオーディションでしたね。そんな風に楽しいと感じたのは初めてだったんです。オーディションって緊張感ある中での一回勝負だから、やっぱり少しテンパってしまうんです(笑)。でも何回もトライさせてくださって、“愛あるダメ出し”もくださって、本当に楽しいオーディションでした。

拡大内海啓貴=宮川舞子 撮影

――どんな“愛あるダメ出し”があったのでしょう?

 「My Petersburg」を歌った時なんですけど、「この曲は、僕はこうやって生きてきたんだよってアーニャにペテルブルクの街を紹介しながら歌う曲だから、自由に芝居して歌ってください」と言われていたんですね。すごく緊張していて、あまりにも不安過ぎて、アーニャの代役の方の手をずっと握っていたんです、曲の半分以上(笑)。その時のダメ出しが「手を握り過ぎだから」から始まりまして……「すみません! 不安で握ってしまいました」と(笑)。もちろん、一つひとつの音のことやテンポのことなど、その後にいろいろ言ってくださったのですが、すごくアットホームでやりやすいオーディションでした。

――(笑)。そこからですか!?と……確かに愛のあるダメ出しの仕方ですね! 手ごたえはありましたか?

 手ごたえと言うよりも、やり切ったという思いでいっぱいだったので、悔いはなかったです。

◆公演情報◆
ミュージカル『アナスタシア』
東京:2020年3月1日(日)~3月28日(土) 東急シアターオーブ
大阪:2020年4月6日(月)~4月18日(土) 梅田芸術劇場 メインホール
公式ホームページ
[スタッフ]
脚本:テレンス・マクナリー
音楽:ステファン・フラハティ
作詞:リン・アレンス
振付:ペギー・ヒッキー
演出:ダルコ・トレスニャク
[出演]
葵わかな・木下晴香
海宝直人・相葉裕樹・内海啓貴
山本耕史・堂珍嘉邦(CHEMISTRY)・遠山裕介
大澄賢也・石川禅/朝海ひかる・マルシア・堀内敬子
麻実れい ほか
※海宝直人は東京公演のみ出演。
 
〈内海啓貴プロフィル〉
 高校生から活動をスタートし、デビュー後はフジテレビの「GTO」やNHK・Eテレ「Rの法則」などテレビを中心に活躍。近年は『黒執事 Tango on the Campania』や『陰陽師~平安絵巻~』『いつか~one fine day~』など多くのミュージカルに出演している。
公式ホームページ
公式twitter

・・・ログインして読む
(残り:約1134文字/本文:約3303文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

真名子陽子の記事

もっと見る