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木下晴香インタビュー/下

ミュージカル『アナスタシア』、感情の盛り上がりをしっかりと歌に乗せて

真名子陽子 ライター、エディター


木下晴香インタビュー/上

歌ってみたら「何だ、この大変な曲は!」と

――楽曲については、アニメとミュージカル版ではちょっと違うのですか?

 基本同じなのですが、ミュージカル版には新たな曲が追加されています。ただ、アニメ版では最初に孤児院から出てきた時に「Journey to the Past」を歌うのですが、ミュージカル版では一幕の最後に歌い上げるんです。そういう違いはあります。

――なるほど、そういう変化があるんですね。

 そうなんです。素敵な楽曲が本当に多くて。

――その素敵な楽曲を歌う心境はいかがでしょうか?

 アーニャのソロ曲を初めて聞いた時は、「何だ、この素敵な曲は!」って思ったんですけど、歌ってみたら「何だ、この大変な曲は!」と(笑)。

拡大木下晴香=宮川舞子 撮影〈ヘアメイク:Nico、スタイリスト:岡本純子(afelia)〉

――(笑)。どういうところが大変ですか?

 聞いている時は、後半につれて盛り上がっていくエネルギーや迫力、最後はロングトーンで歌い上げて終わるという、体がしびれるようなエネルギーを感じて、こんな風に歌えたら気持ちいいだろうなって人ごとのように思っていたんです。でも、いざ歌うとなると、彼女がパリに来た時の緊張と興奮、感情の盛り上がりは、私自身が腑に落としていないとあのグルーヴ感と迫力は出ない、ただ歌うだけではダメだと感じました。彼女自身が持つ強さ、パリに来たことの感情の盛り上がりをしっかりと自分の中に詰め込んで、それを歌に乗せていかなきゃいけないなと思っています。それが課題ですね。

◆公演情報◆
ミュージカル『アナスタシア』
東京:2020年3月1日(日)~3月28日(土) 東急シアターオーブ
大阪:2020年4月6日(月)~4月18日(土) 梅田芸術劇場 メインホール
公式ホームページ
[スタッフ]
脚本:テレンス・マクナリー
音楽:ステファン・フラハティ
作詞:リン・アレンス
振付:ペギー・ヒッキー
演出:ダルコ・トレスニャク
[出演]
葵わかな・木下晴香
海宝直人・相葉裕樹・内海啓貴
山本耕史・堂珍嘉邦(CHEMISTRY)・遠山裕介
大澄賢也・石川禅/朝海ひかる・マルシア・堀内敬子
麻実れい ほか
※海宝直人は東京公演のみ出演。
 
〈プロフィル〉
 2017年にオーディションでジュリエット役を射止め『ロミオ&ジュリエット』に出演。以降、ミュージカルを中心に活躍。主な出演作品は、『モーツァルト!』、Super神話音楽劇 第2回東京公演『ドラマティック古事記』、『ロミオ&ジュリエット』(‘19再演)、『銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠』、『ファントム』など。また、ディズニー実写版映画『アラジン』では、ヒロインのジャスミン役の吹き替えと歌唱を担当。
公式ホームページ
公式twitter

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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