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50年後、高校全共闘は若者たちと出会った

2・11シンポジウムで見えてきたこと

菊地史彦 ケイズワーク代表取締役、東京経済大学大学院(コミュニケーション研究科)講師

香港からのレポート

 第2部は、民主化闘争の巨大な焦点と化した香港からの報告。沖縄・北朝鮮を歩き、昨年来の香港デモを取材し続けている初沢亜利氏をナビゲーターに、在日香港人の二人のゲストと日本人の若者が壇上に上がった。

 この対話から浮かび上がったひとつの論点は、なぜ「勇武派」と呼ばれる若者たちが暴力的な行動に出ても、一般の民衆から浮き上がらず、支持され続けているのか、ということだ。

香港で「勇武派」と呼ばれる若者たちの急進的な行動も、市民から支持されている拡大香港で「勇武派」と呼ばれるラジカルな若者たちも市民から支持されている

 この問いは急進派と大衆との分断というほぼ普遍的なテーマにつながる。日本でも、1960年代後半に佐世保や王子や新宿などで一瞬現出した学生と市民との連帯が、たちまち押しつぶされ見えない場所へ追いやられた経緯がある。

 この疑問に対して文学研究者のL氏が放った答えは明確だった。

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筆者

菊地史彦

菊地史彦(きくち・ふみひこ) ケイズワーク代表取締役、東京経済大学大学院(コミュニケーション研究科)講師

1952年、東京生まれ。76年、慶應義塾大学文学部卒業。同年、筑摩書房入社。89年、同社を退社。編集工学研究所などを経て、99年、ケイズワークを設立。企業の組織・コミュニケーション課題などのコンサルティングを行なうとともに、戦後史を中心に、<社会意識>の変容を考察している。現在、株式会社ケイズワーク代表取締役、東京経済大学大学院(コミュニケーション研究科)講師、国際大学グローバル・コミュニケーションセンター客員研究員。著書に『「若者」の時代』(トランスビュー、2015)、『「幸せ」の戦後史』(トランスビュー、2013)など。

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