音楽や芸術を浮かれて遊んでいるものとしか見れない政治家や官僚へ、ぜひ伝えたいこと
2020年03月02日
毎年3月に入ると、韓国では大学の新学期が始まるので、授業や春に始まる公演の準備に追われるのに、今年は、コロナウイルスにより、全てが延期または中止になった。周りはみんなマスクをかけ、手の消毒に専念している。
この世の中、いつもそうだが、大きな出来事が起こると、何よりも何よりも先に、イベントや公演が中止になる。
天災、国葬の場合は、自粛という名のもとで、中止か延期になる。
今回はウイルスだから、自粛ではなく感染の恐れがあるからだという事は分かる。
人がたくさん集まるのが原因だから、何よりも、真っ先に中止になる。
日本の学校も休校になりましたね。
まあ、仕方ないって言えば話は終わりになりますが……。人が集まるところで、ウイルス感染の危険性があるのですから……。
有給休暇やインターネットを使った会議といった対策案もが出ていますが、それは大企業の話。中小企業を念頭にした対策はあまり出てこないのかな。
で、一番気になるのが、通勤に使ってる、電車やバスなどはどうなるの?
それはそれは、ものすごい密度で集まって長時間、密着してますよ。
公演の場合、責任問題は公演主なので、公演中止にしているんでしょ。学校も結局は教育委員会?
なら、交通機関で感染した場合は、どなたが責任取るのでしょう?
それはみんな生活のために働いてるので、暗黙の了解で、感染しても自己責任にしているのでしょうが、それはそれで仕方ないのだろうか?
では、公演は見たいものは見たい人で、自己責任にできると言う選択肢もありますよね。
公演関係者、アーティスト、スタッフ、企画制作者のみなさんも、先に申し上げた電車で会社に通っている人たちと一緒で、生活のために公演をやっているのです。
遊びでやってるんじゃないんですよ! ガキの使いやあらへんで!!
天災や国葬があった後もそうです。
自粛の雰囲気、都心では計画停電などもありましたが、計画停電も、それを実行した区と実行しなかった区があったのを思い出した。
韓国でもそう。国葬があると、自粛!?
ハアっー!! どんなに偉い人が亡くなったか知りませんが、なぜ真っ先に公演やイベントだけを、中止させるのですか?
それは音楽や芸術を浮かれて遊んでいるものとしか見れない人たちが、国の官僚だから、そうなるのでしょ。
もともと、音楽や芸術は、生命の死や誕生、出会いや別れ、愛など、言葉にできない感情の内面を表現しているものなのです。
だから、すべての宗教にも必ず芸術がそばにあるでしょ。
だから、悲しい人たちには勇気や元気を与え、喜びは、分かち合う、それが音楽、芸術なのです。
けど、今の官僚たちは、そもそも芸術のゲの字も知らない人たちの集まりなんでしょう。感性自体も疑います。
今回の学校休校の件もそうだと思います。二手三手先を読んで、そう決めたとしか思えません。
結局、休校しない学校や園や区や市は、責任を自分らで取れという事でしょう。
結局ね、お金ですよ、お金。
そのお金大好き、どこかの財務大臣に、休校に関する質問をすると、「つまんないこと聞くねえ……」だって。
今の政治家や官僚は、2世や3世の集まり。すなわち大富豪のお家でお育ちになった、お坊ちゃまお嬢様出身たち。職場は社交場といっても過言ではないでしょう。
そんな彼らに、なにが分かるの?
毎日電車に乗って、家族のために低賃金で働いている、国民のなにが分かるの?
分かるんだったら、この1週間ほど、国会議員も全員、国民の安全点検のため、電車で出勤!!
そして低賃金で、夫婦だけで全てをこなしてみたらいい。
そう言えば、これも思い出した。
パク・クネ元大統領の友だちだった、チェ・スンシルの娘、チョン・ユラが当時SNSで炎上したのを。
チェ・スンシルの動向が発覚し、その娘のチェ・スンシルも不正入学なので叩かれていた当時、国民は怒り、チョン・ユラに対してSNSで一斉攻撃。
けど彼女は、一切めげることもなくこうSNSに書き反撃をした。
「お金も実力、お金持ちの家に生まれるのも実力、恨むならあなたたちの親を恨みなさい!」
すごいでしょ。
けどね、みなさん、今の日本の官僚たちにもこんな匂いしませんか??
こんな人たちの心では、芸術を感じることもできません。
日本は経済は発展しましたが、文化度の水準では、ヨーロッパとは大差が出過ぎています。
世界の中でも、特にヨーロッパは、芸術家を一番に尊敬してくれます。心から羨ましがられます。ヨーロッパに行けば、まずは税関から始まり、ホテルでも、レストランでも、どこでも出会う人たちに必ず羨ましがられます。
なぜ?
それは一般人にできない表現で、人々に勇気や幸せを与えることができるからです。
何度も言います。芸術は言葉では表せません。感じるものなのです。
だから、今この時こそ、こういう時こそ、私たちを止めないで!!
私たちは、この時こそ、人々に温和な心と、勇気を与えられることができるのですから!
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